✏️ ブログ 第2回
「肥満症」とはどんな病気か——太っているだけとは違う、その定義と治療の必要性
📅 2025年6月 | 👤 白岩医院 院長
「肥満症」という言葉を聞いたことはあっても、「ただ太っているだけでしょう?」と思っている方は少なくありません。しかし肥満症は、日本肥満学会が定める医学的な診断基準を持つ、れっきとした疾患です。放置すると高血圧・糖尿病・脂質異常症など複数の病気を引き起こすリスクがあり、早期の対処が重要とされています。
このブログでは、肥満症の定義から、どのような状態になったら受診すべきか、そして治療でどのようなことができるかまで、わかりやすくご説明します。
肥満症は「意志の問題」ではなく「治療が必要な病気」です。一人で悩まず、まずはご相談ください。
肥満と肥満症——何が違うのか
「肥満」とは、体内に脂肪が過剰に蓄積した状態のことで、BMI(体格指数)が25以上の場合に該当します。一方「肥満症」は、肥満に加えて健康障害を伴っているか、内臓脂肪が蓄積していることが確認された状態を指し、医学的な治療の対象となります。
つまり、BMIが25以上であっても健康上の問題がない方は「肥満」であり、肥満症とは診断されません。逆に、見た目はそれほど太っていなくても、内臓脂肪が多い「隠れ肥満」の方が肥満症と診断されるケースもあります。
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肥満の基準(BMI)
BMI=体重(kg)÷身長(m)²。日本ではBMI 25以上が「肥満」、18.5未満が「低体重」とされています。
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肥満症の診断条件
BMI 25以上かつ、高血圧・糖尿病・睡眠時無呼吸症候群などの健康障害を伴う場合、または内臓脂肪面積が100cm²以上の場合。
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隠れ肥満に注意
体重が普通でも内臓脂肪が多い「隠れ肥満」は、見た目ではわかりません。腹囲(男性85cm・女性90cm以上)が一つの目安です。
肥満症が引き起こす健康への影響
肥満症を放置すると、以下のような疾患を合併するリスクが高まります。これらは互いに影響し合い、重症化すると心筋梗塞や脳卒中につながる可能性もあります。
- 高血圧——体重増加により心臓への負担が増し、血圧が上昇しやすくなります
- 2型糖尿病——内臓脂肪の増加がインスリンの働きを妨げ、血糖値のコントロールが難しくなります
- 脂質異常症——中性脂肪の増加やHDL(善玉)コレステロールの低下が起こりやすくなります
- 睡眠時無呼吸症候群——首まわりの脂肪が気道を圧迫し、睡眠中に呼吸が止まりやすくなります
- 変形性膝関節症——体重の増加が膝や腰の関節に過剰な負荷をかけます
こんな方は受診をご検討ください
以下のような状況に当てはまる方は、一度内科を受診されることをお勧めします。自己判断でダイエットを繰り返すよりも、医療的なサポートのもとで取り組むことで、より安全かつ着実に改善が期待できます。
- 健診でBMI 25以上、または腹囲が基準値を超えていると指摘された
- 高血圧・高血糖・脂質異常などを合わせて指摘されている
- 自分でダイエットに取り組んでいるが、なかなか結果が出ない
- いびきが激しい、または昼間に強い眠気がある
- 膝・腰の痛みが体重と関係しているかもしれないと感じている
白岩医院での対応について
当院では、肥満症に関する相談・診察を行っております。まず問診・身体測定・血液検査などを通じて現在の状態を把握したうえで、食事・運動指導を中心とした生活習慣の改善をご提案します。必要に応じて、薬物療法や専門機関へのご紹介も対応しております。
「本格的な治療というほどではないかもしれないけれど、一度相談してみたい」という段階でも、どうぞ遠慮なくお越しください。早いうちからの対処が、将来の合併症予防につながります。
体重のことでお悩みの方は、まずは白岩医院にご相談ください。
白岩医院 院長