✏ ブログ 第4回
「血圧が高いと言われたら」まず知っておきたいこと——高血圧の基準・自覚症状がない理由・放置リスク
📅 2025年7月 | 👤 白岩医院 院長
健康診断や医療機関での測定で「血圧が高いですね」と言われたことはありませんか。体に何も感じなければ「そのままにしておいても大丈夫では」と思ってしまう方は少なくありません。しかし高血圧は、自覚症状がないまま進行し、ある日突然、深刻な病気を引き起こすことがある「サイレントキラー」とも呼ばれています。
このブログでは、高血圧の基準・なぜ症状を感じにくいのか・放置した場合のリスクについて、わかりやすく解説します。
「症状がないから大丈夫」は、高血圧においては危険な思い込みです。数値で確認し、早めに対処することが重要です。
高血圧の基準とは
血圧とは、心臓が血液を送り出す際に血管にかかる圧力のことです。日本高血圧学会のガイドラインでは、以下の基準が定められています。
✓ 正常
正常血圧
収縮期 120mmHg未満
かつ
拡張期 80mmHg未満
⚠ 要注意
高値血圧
収縮期 130〜139mmHg
または
拡張期 80〜89mmHg
! 治療対象
高血圧
収縮期 140mmHg以上
または
拡張期 90mmHg以上
🏠 家庭血圧の目安:収縮期135mmHg以上、または拡張期85mmHg以上が高血圧の目安です。毎朝同じ時間帯に測定・記録しておくと受診の際に役立ちます。
なぜ自覚症状がないのか
血圧が高くても、多くの方は頭痛やめまいなどの症状を感じません。これは、血管が少しずつ高い圧力に慣れていくためです。血管は徐々に硬く・厚くなりながら対応しようとしますが、その変化は自覚できません。
症状が現れるのは、血圧が非常に高くなったときや、すでに合併症が進行したときであることがほとんどです。「症状がない間に対処しておくことが重要」というのが高血圧の特徴です。
放置した場合のリスク
高血圧を長期間放置すると、血管や臓器にじわじわとダメージが蓄積されます。主なリスクは以下のとおりです。
- 脳卒中(脳梗塞・脳出血)——高血圧は脳卒中の最大のリスク因子です。突然の手足のしびれや言語障害につながることがあります
- 心筋梗塞・狭心症——血管の動脈硬化が進むことで、心臓への血流が妨げられるリスクが高まります
- 慢性腎臓病——腎臓の細い血管がダメージを受け、腎機能が低下します。進行すると透析が必要になることもあります
- 大動脈瘤・大動脈解離——血管壁が圧力に耐えられなくなると、血管が膨らんだり破裂したりする危険があります
こんな方はご相談ください
以下に当てはまる方は、一度内科を受診されることをお勧めします。高血圧は生活習慣の改善だけで改善できる場合もありますが、状態によっては内服治療が必要なこともあります。まず現状を正確に把握することが第一歩です。
- 健診や薬局などの測定で、血圧が高いと指摘されたことがある
- 家庭血圧計で135/85mmHg以上の値が続いている
- 親や兄弟に高血圧・脳卒中・心筋梗塞の方がいる
- 塩分の多い食事をとりがちで、運動習慣がない
- 以前に高血圧と診断されたが、現在は通院していない
高血圧は、適切な治療と生活習慣の改善によって、十分にコントロールできる病気です。「まだ症状がないから」「数値が少し高いだけだから」と後回しにせず、気になったときが受診のタイミングです。次回のブログでは、高血圧の改善に効果的な食事についてご紹介する予定です。
血圧のことが気になる方は、白岩医院までお気軽にご相談ください。
血液検査・血圧測定をもとに、現状と今後の対応についていっしょに考えます。
白岩医院 院長