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熱中症にご注意ください——2026年夏、知っておきたい最新情報と予防のポイント
📅 2026年7月 | 👤 白岩医院 院長
連日の厳しい暑さが続いています。2025年の夏は、熱中症による救急搬送者数が統計開始以来初めて10万人を突破し、8月には群馬県で国内歴代最高気温41.8℃を記録するなど、これまでの「暑さの常識」を大きく超えた夏となりました。2026年の夏も引き続き平年より気温が高い見込みが出ており、油断は禁物です。
今回は、熱中症の基本的な知識から最新の注意点まで、地域の皆さまに知っていただきたい情報をまとめました。
熱中症は「予防できる気象災害」です。正しい知識と早めの対策で、防ぐことができます。
2026年夏の最新動向
近年の夏の暑さは、気候変動の影響により急速に激甚化しています。特に注目すべき最新情報を3点お伝えします。
! 記録的猛暑が続く
2025年は過去最悪の夏
救急搬送者数が初めて10万人超。6月だけで約1.7万人と月別最多を記録。「7月以降が危険」という従来の常識は通用しなくなっています。
⚠ 新しい警戒制度
熱中症特別警戒アラート
従来の「熱中症警戒アラート」より危険度が高い状況で発令される制度が新設されました。発令時は屋外活動を極力控え、クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)を活用しましょう。
⚠ 室内でも油断禁物
発生場所の約4割が住居内
2025年の統計では、熱中症の発生場所で最も多かったのは「住居(38.1%)」。「外出していないから大丈夫」は禁物です。自宅でのエアコン使用が欠かせません。
熱中症の症状と重症度
熱中症は重症度によってI度(軽症)〜III度(重症)に分類されます。症状が進行するほど命に関わるため、早期に気づいて対処することが重要です。
I度(軽症)
- めまい・立ちくらみ
- 筋肉のこむら返り
- 大量の発汗
- 気分が悪い・顔が青白い
→ 涼しい場所へ移動し、水分・塩分を補給
II度(中等症)
- 頭痛・吐き気・嘔吐
- 体がだるく力が入らない
- 集中力・判断力の低下
- 体温が高め(38℃程度)
→ 速やかに医療機関を受診
III度(重症)
- 意識がない・呼びかけに反応しない
- けいれん・手足の震え
- 高体温(40℃以上)
- まっすぐ歩けない・ろれつが回らない
→ 直ちに119番・救急要請
特に注意が必要な方
誰でも熱中症になりますが、以下に該当する方は特にリスクが高くなります。ご自身だけでなく、周囲の方への気配りもお願いします。
- 高齢者——2025年の統計では、搬送者の57.1%が65歳以上。暑さや脱水への自覚が薄れやすく、エアコンを使わない傾向もあります。こまめな声かけと見守りが大切です
- 高血圧・糖尿病・心臓病をお持ちの方——これらの疾患は体温調節機能を低下させ、熱中症のリスクを高めます。服薬中の方は主治医にご相談ください
- 肥満気味の方——体内に熱がこもりやすく、発汗による体温調節が難しくなります
- 屋外での作業・運動をする方——こまめな休憩と水分補給を徹底してください。熱中症特別警戒アラート発令時は屋外活動の中断も検討してください
- 乳幼児・子ども——体温調節機能が未発達で、地面に近いぶん気温が高い環境にさらされやすいです。車内への置き去りは絶対に避けてください
今すぐできる予防のポイント
✓ 水分・塩分補給
- のどが渇く前にこまめに飲む
- 1日1.2リットル以上の水分を目安に
- 発汗が多い場合は塩分も補給
- アルコール・カフェインは脱水を促進するため注意
✓ 環境を整える
- 室内では遠慮なくエアコンを使う(28℃以下を目安に)
- 外出時は帽子・日傘・通気性のある衣服を
- 直射日光を避け、日陰を利用する
- 急に暑くなった日ほど要注意
✓ 体を慣らす(暑熱順化)
- 本格的な夏の前から軽い運動や入浴で汗をかく習慣を
- 暑さに体を慣れさせるには2週間程度かかる
- 急な暑さには特に注意(春の熱中症にも要警戒)
もしも熱中症になったら——応急処置
周囲の人が熱中症の症状を示した場合は、以下の手順で速やかに対処してください。
- 涼しい場所へ移動——エアコンの効いた室内や日陰に移動させる
- 衣服をゆるめ、体を冷やす——首・脇の下・太ももの付け根など太い血管がある部分を、氷や冷たいタオルで冷やす
- 水分・塩分を補給——意識がある場合は、スポーツドリンクや経口補水液を少しずつ飲ませる
- 意識がない・反応がない場合は即119番——自力で水が飲めない、呼びかけに反応しない場合は迷わず救急要請する
💡 高血圧・糖尿病の薬を服用中の方へ:利尿薬など一部の薬は脱水のリスクを高めることがあります。暑い季節の水分補給や服薬管理について不安な方は、白岩医院にご相談ください。
熱中症の症状が出た・体調が心配という方は、白岩医院までお気軽にご相談ください。高血圧・糖尿病などをお持ちの方の夏の体調管理もサポートします。
白岩医院 院長