動悸・脈の乱れ——
そのドキドキ、心臓のサインかもしれません
「急に心臓がドキドキする」「脈が飛ぶ感じがする」「脈がバラバラに感じる」——動悸や脈の乱れは、誰もが一度は経験する症状です。疲れやストレスが原因のこともありますが、心房細動など治療が必要な不整脈のサインであることもあります。「すぐ治まるから大丈夫」と様子を見ていると、気づかないうちに脳梗塞リスクが高まっていることがあります。
✔ 動悸とともに胸痛・強い息切れ・冷や汗がある
✔ 意識が遠くなる・失神した・倒れそうになった
✔ 脈が非常に速く(150回/分以上)、止まらない
✔ 手足のしびれ・ろれつの乱れを同時に感じる(脳梗塞の疑い)
これらは緊急の治療が必要な重篤な不整脈・心疾患のサインです。自分で運転せず、すぐに119番を。
あなたの動悸はどのタイプ?
動悸の感じ方は人によってさまざまです。どんな感じ方をするかが、原因を絞り込む大切な手がかりになります。
脈の「速さ」の異常
心拍数が増える・減るタイプです。
脈の「リズム」の異常
脈が飛んだり不規則になるタイプです。
緊急度の目安——次にとるべき行動
以下を参考に、次にとるべき行動を確認してください。自己判断に迷ったら「早めに受診」が原則です。
動悸・脈の乱れを引き起こす主な病気
⚠ 心房細動
心房が不規則に震え、脈がバラバラになる最も重要な不整脈。脳梗塞リスクが約5倍になる。無症状のことも多く、健診の心電図で初めて発見されることもある
⚠ 心室頻拍・心室細動
心室から起こる危険な不整脈。突然死の原因となりうる。既往の心筋梗塞・心筋症などがある方に多い。失神を伴う場合は緊急
注意 発作性上室頻拍
突然始まり突然止まる頻脈発作。命の危険は少ないが、発作時の不快感が強い。迷走神経刺激(息こらえ・冷水を飲む)で止まることもある
注意 洞不全症候群・房室ブロック
脈が遅くなる・止まる不整脈。ふらつき・失神の原因となる。進行するとペースメーカーが必要になることも
期外収縮(最も多い)
正常なリズムの間に余分な拍動が入る。「脈が飛ぶ・抜ける」と感じる。多くは良性だが、頻度が多い・症状が強い場合は評価が必要
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンの過剰分泌による頻脈。動悸のほか、体重減少・発汗・手の震えを伴う。血液検査で診断できる
貧血
酸素不足を補おうと心拍数が増加する。動悸・息切れ・だるさが典型的。特に女性・高齢者に多い。血液検査で確認できる
自律神経の乱れ・ストレス
緊張・過労・睡眠不足・カフェイン過多による動悸。心拍数は速くなるが不整脈ではないことが多い。ただし心臓疾患を先に除外することが重要
受診前に記録しておくと診断に役立ちます
動悸は発作時に病院にいないことが多く、受診時には症状が治まっているケースがほとんどです。以下の情報をメモしておくと、診断の大きな助けになります。
いつ・どのくらいの時間
発症した時刻、持続時間(数秒・数分・数十分)、突然始まったか徐々にか
脈を自分で測る
手首に指を当てて10秒間の脈拍数×6=1分間の脈拍数。規則的か不規則かも確認
何をしていたとき・誘因
安静時・運動中・就寝前・食後・飲酒後・緊張時など。繰り返す場合はパターンを記録
一緒にある症状
胸痛・息切れ・めまい・ふらつき・倒れそうな感覚・手足のしびれの有無
スマートウォッチの記録
Apple Watchなどで心拍数や心電図が記録されていれば、受診時に見せてください。診断の大きな助けになります
飲んでいる薬・サプリ
一部の薬・市販薬・カフェイン・アルコールが動悸の誘因になることがあります
白岩医院でできる検査
| 検査 | わかること |
|---|---|
| 心電図(12誘導) | 受診時に不整脈が出ていれば記録できる。心房細動・期外収縮・ブロックなどを確認 |
| 血液検査 | 甲状腺機能・貧血・電解質異常(カリウムなど)・心筋酵素を確認。動悸の内科的原因を除外 |
| 心臓超音波(エコー) | 心臓の構造・機能・弁の異常を確認。不整脈の背景にある心臓病を評価 |
| ホルター心電図 (24〜48時間記録) | 日常生活中の脈を長時間記録。「受診時には治まっている」動悸の診断に最も有用。専門病院への紹介で対応 |
| 専門病院への紹介 (電気生理学的検査など) | 発作性の不整脈・カテーテルアブレーションの適応評価。必要に応じて速やかに紹介します |
動悸・脈の乱れに関連する病気の説明
| 病気 | 動悸との関係 | 詳細ページ |
|---|---|---|
| 心房細動 | 脈がバラバラになる最も重要な不整脈。脳梗塞リスクと密接に関連 | → 心房細動のページへ |
| 心不全 | 心臓のポンプ機能低下によって動悸・息切れが合併することが多い | → 心不全のページへ |
| 狭心症・心筋梗塞 | 虚血による動悸・不整脈を合併することがある | → 狭心症・心筋梗塞のページへ |
| 高血圧 | 高血圧が心臓を肥大させ、不整脈・心房細動が起こりやすくなる | → 高血圧のページへ |
| 睡眠時無呼吸症候群 | 夜間の低酸素が心房細動・不整脈の誘因になる | → 睡眠時無呼吸症候群のページへ |
動悸・脈の乱れが気になったら、白岩医院にご相談ください
「たまに脈が飛ぶけど、すぐ治まるから」と放置していませんか?循環器専門医が問診・心電図・血液検査で原因を丁寧に確認します。
- ›急に脈が速くなる発作が繰り返し起きる
- ›脈がバラバラ・不規則に感じることがある
- ›脈が飛ぶ・抜ける感じが気になる
- ›健診の心電図で「不整脈」「心房細動の疑い」と指摘された
- ›動悸とともに息切れ・めまい・ふらつきがある
- ›高血圧・心不全・糖尿病があり、新たに動悸が出てきた
動悸は原因によって対応が全く異なります。「心配しすぎかも」という段階からでも、お気軽にご相談ください。白岩医院では症状の記録から検査・診断・専門病院への紹介まで、循環器専門医として丁寧にサポートします。
受診のご案内はこちら ›