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動悸・脈の乱れ symptoms

症状から調べる

動悸・脈の乱れ——
そのドキドキ、心臓のサインかもしれません

2026年6月更新 白岩医院 院長(循環器専門医) 読了約3分

「急に心臓がドキドキする」「脈が飛ぶ感じがする」「脈がバラバラに感じる」——動悸や脈の乱れは、誰もが一度は経験する症状です。疲れやストレスが原因のこともありますが、心房細動など治療が必要な不整脈のサインであることもあります。「すぐ治まるから大丈夫」と様子を見ていると、気づかないうちに脳梗塞リスクが高まっていることがあります。

🚨 次のような動悸・脈の乱れは今すぐ119番を呼んでください

✔ 動悸とともに胸痛・強い息切れ・冷や汗がある
✔ 意識が遠くなる・失神した・倒れそうになった
✔ 脈が非常に速く(150回/分以上)、止まらない
✔ 手足のしびれ・ろれつの乱れを同時に感じる(脳梗塞の疑い)

これらは緊急の治療が必要な重篤な不整脈・心疾患のサインです。自分で運転せず、すぐに119番を。

あなたの動悸はどのタイプ?

動悸の感じ方は人によってさまざまです。どんな感じ方をするかが、原因を絞り込む大切な手がかりになります。

脈の「速さ」の異常

心拍数が増える・減るタイプです。

突然バクバクと速くなる発作性上室頻拍・心房細動の発作など。突然始まり突然止まることが多い
安静にしていても脈が速い(100回/分以上)心房細動・甲状腺機能亢進症・貧血・発熱など
脈がゆっくりすぎる・止まる感じ洞不全症候群・房室ブロック。失神のリスクがある

脈の「リズム」の異常

脈が飛んだり不規則になるタイプです。

脈が飛ぶ・抜ける感じがする期外収縮(心室性・上室性)。最も多い不整脈で、多くは良性
脈がバラバラ・不規則に感じる心房細動。脳梗塞リスクが高く、早めの診断・治療が重要
胸がドキンとする・強い拍動を感じる期外収縮の後の強い一拍として感じることが多い

緊急度の目安——次にとるべき行動

以下を参考に、次にとるべき行動を確認してください。自己判断に迷ったら「早めに受診」が原則です。

今すぐ119番
動悸+胸痛・強い息切れ・冷や汗/失神・意識消失/脈が非常に速く止まらない/手足のしびれや言語障害を伴う 危険な不整脈(心室頻拍・心室細動)・心筋梗塞・脳梗塞などの可能性
→ 119番
今日中に受診
現在も脈が速い・不規則が続いている(30分以上)/初めての強い動悸発作で不安が強い 心房細動・発作性上室頻拍などの可能性。心電図で記録できる可能性が高い
→ 当日受診
早めに受診
動悸発作が繰り返し起きる/脈が飛ぶ・抜ける感じが続く・頻繁になってきた/健診で不整脈を指摘された 心房細動・期外収縮など。記録・管理が必要な不整脈の可能性
→ 数日以内
早めに受診
動悸とともに息切れ・疲れやすさ・むくみがある/高血圧・糖尿病・心臓病があり動悸が新たに出てきた 心不全・心房細動の合併などの可能性
→ 数日以内
受診を検討
緊張・運動・カフェインのあとに一時的に動悸がする/動悸はあるが他の症状はなく短時間で治まる 生理的な動悸・期外収縮の可能性が高いが、心臓疾患を除外するために受診を推奨
→ 近日中
「症状が治まったから大丈夫」は油断禁物です。心房細動は発作と発作の間は無症状であることが多く、無症状のまま脳梗塞を起こすケースもあります。「以前から動悸があるが、いつも治まる」という方も、ぜひ一度受診して心電図を確認してください。

動悸・脈の乱れを引き起こす主な病気

⚠ 心房細動

心房が不規則に震え、脈がバラバラになる最も重要な不整脈。脳梗塞リスクが約5倍になる。無症状のことも多く、健診の心電図で初めて発見されることもある

⚠ 心室頻拍・心室細動

心室から起こる危険な不整脈。突然死の原因となりうる。既往の心筋梗塞・心筋症などがある方に多い。失神を伴う場合は緊急

注意 発作性上室頻拍

突然始まり突然止まる頻脈発作。命の危険は少ないが、発作時の不快感が強い。迷走神経刺激(息こらえ・冷水を飲む)で止まることもある

注意 洞不全症候群・房室ブロック

脈が遅くなる・止まる不整脈。ふらつき・失神の原因となる。進行するとペースメーカーが必要になることも

期外収縮(最も多い)

正常なリズムの間に余分な拍動が入る。「脈が飛ぶ・抜ける」と感じる。多くは良性だが、頻度が多い・症状が強い場合は評価が必要

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンの過剰分泌による頻脈。動悸のほか、体重減少・発汗・手の震えを伴う。血液検査で診断できる

貧血

酸素不足を補おうと心拍数が増加する。動悸・息切れ・だるさが典型的。特に女性・高齢者に多い。血液検査で確認できる

自律神経の乱れ・ストレス

緊張・過労・睡眠不足・カフェイン過多による動悸。心拍数は速くなるが不整脈ではないことが多い。ただし心臓疾患を先に除外することが重要

受診前に記録しておくと診断に役立ちます

動悸は発作時に病院にいないことが多く、受診時には症状が治まっているケースがほとんどです。以下の情報をメモしておくと、診断の大きな助けになります。

いつ・どのくらいの時間

発症した時刻、持続時間(数秒・数分・数十分)、突然始まったか徐々にか

脈を自分で測る

手首に指を当てて10秒間の脈拍数×6=1分間の脈拍数。規則的か不規則かも確認

何をしていたとき・誘因

安静時・運動中・就寝前・食後・飲酒後・緊張時など。繰り返す場合はパターンを記録

一緒にある症状

胸痛・息切れ・めまい・ふらつき・倒れそうな感覚・手足のしびれの有無

スマートウォッチの記録

Apple Watchなどで心拍数や心電図が記録されていれば、受診時に見せてください。診断の大きな助けになります

飲んでいる薬・サプリ

一部の薬・市販薬・カフェイン・アルコールが動悸の誘因になることがあります

💡 発作中にスマートフォンのアプリや血圧計の脈波機能で記録できれば、受診時に大変役立ちます。ただし、失神しそうなとき・強い胸痛があるときは記録より119番を優先してください。

白岩医院でできる検査

検査わかること
心電図(12誘導)受診時に不整脈が出ていれば記録できる。心房細動・期外収縮・ブロックなどを確認
血液検査甲状腺機能・貧血・電解質異常(カリウムなど)・心筋酵素を確認。動悸の内科的原因を除外
心臓超音波(エコー)心臓の構造・機能・弁の異常を確認。不整脈の背景にある心臓病を評価
ホルター心電図
(24〜48時間記録)
日常生活中の脈を長時間記録。「受診時には治まっている」動悸の診断に最も有用。専門病院への紹介で対応
専門病院への紹介
(電気生理学的検査など)
発作性の不整脈・カテーテルアブレーションの適応評価。必要に応じて速やかに紹介します
動悸の診断で最も困るのは「受診したときに症状が治まっている」こと。ホルター心電図(長時間心電図)は、日常生活の中で発作を捉えるための重要な検査です。「いつも病院に着くと治まってしまう」という方は、ぜひご相談ください。

動悸・脈の乱れに関連する病気の説明

病気動悸との関係詳細ページ
心房細動脈がバラバラになる最も重要な不整脈。脳梗塞リスクと密接に関連→ 心房細動のページへ
心不全心臓のポンプ機能低下によって動悸・息切れが合併することが多い→ 心不全のページへ
狭心症・心筋梗塞虚血による動悸・不整脈を合併することがある→ 狭心症・心筋梗塞のページへ
高血圧高血圧が心臓を肥大させ、不整脈・心房細動が起こりやすくなる→ 高血圧のページへ
睡眠時無呼吸症候群夜間の低酸素が心房細動・不整脈の誘因になる→ 睡眠時無呼吸症候群のページへ

動悸・脈の乱れが気になったら、白岩医院にご相談ください

「たまに脈が飛ぶけど、すぐ治まるから」と放置していませんか?循環器専門医が問診・心電図・血液検査で原因を丁寧に確認します。

  • 急に脈が速くなる発作が繰り返し起きる
  • 脈がバラバラ・不規則に感じることがある
  • 脈が飛ぶ・抜ける感じが気になる
  • 健診の心電図で「不整脈」「心房細動の疑い」と指摘された
  • 動悸とともに息切れ・めまい・ふらつきがある
  • 高血圧・心不全・糖尿病があり、新たに動悸が出てきた

動悸は原因によって対応が全く異なります。「心配しすぎかも」という段階からでも、お気軽にご相談ください。白岩医院では症状の記録から検査・診断・専門病院への紹介まで、循環器専門医として丁寧にサポートします。

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