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胸痛・胸の圧迫感 symptoms

症状から調べる

胸痛・胸の圧迫感——
その胸の痛み、放置しないでください

2026年6月更新 白岩医院 院長(循環器専門医) 読了約3分

「胸が痛い」「胸が締め付けられる感じがする」——こうした症状を「疲れかな」「ストレスかな」と様子を見ていませんか?胸痛は、心臓や肺など命にかかわる病気のサインであることがあります。どんな胸痛でも、まず原因を確認することが大切です。

🚨 次のような胸痛は今すぐ119番を呼んでください

✔ 締め付けられる・押しつぶされるような強い胸の痛みが続く
✔ 胸の痛みが左肩・左腕・あご・背中に広がる
✔ 冷や汗・吐き気・顔色が悪い・息ができない
✔ 突然の引き裂かれるような背中の激痛(大動脈解離の疑い)
✔ 意識が遠くなる・失神した

自分で運転せず、すぐに119番を。発症から治療開始までの時間が大切です。

胸痛の緊急度——あなたの症状はどれに近いですか?

胸痛はさまざまな原因で起こります。以下を参考に、次にとるべき行動を確認してください。ただし、自己判断に迷ったら「早めに受診」が原則です。

今すぐ119番
締め付け・圧迫感が強い/左肩・腕・あごへ広がる痛み/冷や汗・吐き気を伴う/突然の激しい背中の痛み/息ができない/安静にしていても治まらない胸の痛み 心筋梗塞・不安定狭心症・大動脈解離・緊張性気胸などの可能性
→ 119番
今日中に受診
いつもと違う胸の違和感が続く/動悸・息切れを伴う胸痛 肺炎・肺塞栓症などの可能性
→ 当日受診
早めに受診
階段・坂道・運動で胸が苦しくなるが、休むと治まる/最近こうした症状が増えてきた 労作性狭心症・心不全などの可能性
→ 数日以内
早めに受診
夜間・安静時に胸痛が起きて数分で消える/深呼吸や咳で胸が痛む/片側の胸の痛みと発疹がある 冠攣縮性狭心症・胸膜炎・帯状疱疹などの可能性
→ 数日以内
受診を検討
ストレスや過労のあとに胸がチクチクする/食後に胸焼け・胸の不快感がある/触ると痛い・特定の姿勢で痛む 逆流性食道炎・肋間神経痛・筋肉痛などの可能性(ただし心臓疾患を除外することが重要)
→ 近日中
「以前にも同じ症状があって治まった」は安心の理由になりません。狭心症は繰り返すうちに悪化し、ある日突然、心筋梗塞へと移行することがあります。過去に同じ胸痛があった方も、ぜひ一度ご受診ください。

胸痛を引き起こす主な病気

胸痛の原因は心臓だけではありません。ただし、命にかかわる原因を最初に除外することが診断の原則です。

⚠ 狭心症・心筋梗塞

冠動脈が狭くなる(狭心症)または詰まる(心筋梗塞)。締め付けられるような胸痛・圧迫感が特徴。運動時に起こるものと安静時に起こるものがある

⚠ 大動脈解離

大動脈の壁が裂ける緊急疾患。「人生最悪の」突然の激しい背中・胸の痛み。即座に専門病院での手術が必要

⚠ 肺塞栓症(エコノミークラス症候群)

足の静脈にできた血栓が肺に飛ぶ。突然の胸痛・息切れ・血痰が特徴。長時間の安静後・手術後・がん治療中に多い

注意 冠攣縮性(異型)狭心症

冠動脈がけいれんして狭くなるタイプ。夜間・早朝の安静時に多い。日本人に比較的多く、喫煙・ストレスが誘因

注意 心不全・心膜炎

心不全では息切れと胸の圧迫感が合わさることが多い。心膜炎では深呼吸や横になると痛みが増すのが特徴

逆流性食道炎・食道けいれん

胃酸の逆流による胸焼け・胸痛。食後・横になると悪化することが多い。心臓疾患と症状が似るため鑑別が重要

帯状疱疹

水疱瘡ウイルスの再活性化。片側の体幹に発疹が出る前から胸痛が始まるため、初期は診断が難しい

肋間神経痛・筋肉・骨の痛み

触ると痛みが増す・特定の姿勢で痛む・深呼吸で痛む場合は肋骨・筋肉・神経の問題が多い。ただし心臓疾患を先に除外する

白岩医院でできる検査

「胸が痛い」という症状に対して、まず院内でできる検査を行い、緊急性の高い疾患を鑑別します。必要に応じて専門病院への紹介を行います。

検査わかること
問診・身体診察痛みの性質・タイミング・持続時間・誘因・放散痛の有無を詳しく確認。最も重要な診断ステップ
心電図心筋梗塞・狭心症・不整脈・心膜炎の特徴的な変化を確認。胸痛では必ず行う検査
血液検査(心筋酵素)心筋が傷んだときに上昇するタンパク質を測定。心筋梗塞の診断に必須
胸部X線心臓の大きさ・肺の状態・胸水・気胸などを確認
心臓超音波(エコー)心臓の動き・壁の厚さ・弁の異常・ポンプ機能を評価
専門病院への紹介
(冠動脈CT・カテーテル検査)
冠動脈の狭窄・詰まりを直接確認。緊急性が高い場合は救急搬送で連携
ℹ 胸痛の初期評価から専門医療機関への紹介まで対応します。「救急を呼ぶほどではないかもしれないが、心配」という段階でもご相談ください。

こんな方は特に注意してください

次のリスク因子がある方は、胸痛を感じたときに心臓疾患の可能性が高くなります。「大したことない」と判断せず、早めにご相談ください。

高血圧・糖尿病・脂質異常症がある

動脈硬化を進め、冠動脈が狭くなりやすい状態です

喫煙者・喫煙歴がある

冠動脈疾患リスクが2〜4倍になります

家族に若くして心疾患の方がいる

遺伝的素因があると若い年代でも冠動脈疾患を発症しやすい

肥満・メタボリックシンドローム

高血圧・高血糖・脂質異常が重なり、心臓病リスクが急増します

以前に狭心症・心筋梗塞と言われた

再発リスクが高く、症状の変化は特に注意が必要です

心房細動・不整脈がある

心房細動は胸痛・動悸・息切れを合併しやすく、心不全のリスクも高まります

胸痛に関連する病気の説明

胸痛の原因となる病気について、さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

病気胸痛との関係詳細ページ
狭心症・心筋梗塞胸痛の最も重要な原因。運動時・安静時を問わず発症しうる→ 狭心症・心筋梗塞のページへ
心不全心臓のポンプ機能低下による胸の圧迫感・息切れ→ 心不全のページへ
心房細動不整脈による胸の不快感・動悸・息切れを合併することがある→ 心房細動のページへ
高血圧長年の高血圧が冠動脈を傷め、狭心症・心筋梗塞につながる→ 高血圧のページへ
メタボリックシンドローム複数の生活習慣病が重なり、心臓病リスクが急増する→ メタボリックシンドロームのページへ

胸の痛みや違和感、白岩医院にご相談ください

「大したことないかも」と迷ったときこそ、受診のタイミングです。問診・心電図・血液検査で原因を確認し、必要な場合は専門病院への紹介を行います。

  • 階段や坂道を上ると胸が苦しくなる
  • 胸がギュッと締め付けられる感じがする
  • 安静にしているのに胸が痛い・圧迫感がある
  • 胸痛と一緒に動悸・息切れ・めまいがある
  • 以前に狭心症と言われたことがあり、最近また症状が出てきた
  • 胸痛はないが、高血圧・糖尿病・喫煙歴があり心臓が心配

胸の痛みや違和感は、心臓からの大切なサインかもしれません。「受診するほどではないかも」と思わず、お気軽にご相談ください。白岩医院では、生活習慣病の管理から心臓病の早期発見まで、かかりつけ医として継続的にサポートします。

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