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頭痛・頭が重い symptoms

症状から調べる

頭痛・頭が重い——
「いつもの頭痛」と「危険な頭痛」を見分けましょう

2026年6月更新白岩医院 院長(循環器専門医)読了約3分

頭痛は日本人の約4割が悩む、最も身近な症状のひとつです。多くは市販薬で対処できる緊張型頭痛や偏頭痛ですが、なかには脳出血・くも膜下出血・高血圧緊急症など、すぐに命にかかわる病気が隠れていることがあります。特に「今まで経験したことのない頭痛」「朝に強い頭痛」「高血圧がある方の頭痛」は要注意です。

🚨 次の頭痛は今すぐ119番を呼んでください

✔ 「人生最悪の」突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)——くも膜下出血の典型的なサイン
✔ 頭痛とともに手足のしびれ・麻痺・ろれつの乱れがある
✔ 頭痛とともに意識が遠くなる・意識を失った
✔ 頭痛とともに高熱・首が硬くて曲げられない(髄膜炎の疑い)
✔ 血圧が非常に高い(180/120mmHg以上)+激しい頭痛

これらは緊急の治療が必要なサインです。自分で運転せず、すぐに119番を。

頭痛には「危険な頭痛」と「繰り返す頭痛」があります

頭痛は大きく「二次性頭痛(脳や体の病気が原因)」と「一次性頭痛(頭痛自体が病気)」に分かれます。まず二次性の危険な頭痛を除外することが重要です。

⚠ くも膜下出血

「バットで殴られたような」突然の激しい頭痛。吐き気・意識障害を伴うことも。即座に手術が必要な緊急疾患

⚠ 脳出血・脳梗塞

頭痛に加え、片側のしびれ・麻痺・ろれつの乱れ・視野異常を伴う。突然の発症が特徴的

⚠ 高血圧緊急症

血圧が極めて高くなり(180/120mmHg以上)、頭痛・嘔吐・視力低下・意識障害が起きる。緊急降圧が必要

⚠ 髄膜炎・脳炎

細菌やウイルスによる脳・髄膜の炎症。激しい頭痛+高熱+首の硬直(項部硬直)が三主徴。緊急治療が必要

注意 高血圧による頭痛

特に朝起きたときの後頭部の頭重感・頭痛。高血圧のある方の頭痛は要注意。血圧測定が最初のステップ

注意 慢性硬膜下血腫

頭をぶつけてから数週間後に頭痛・物忘れ・歩行障害が現れる。高齢者・転倒歴のある方に多い

片頭痛(偏頭痛)

片側のズキズキする頭痛が数時間〜3日続く。吐き気・光や音への過敏を伴う。女性に多く、月経周期と関連することも

緊張型頭痛

頭全体が締め付けられるような頭痛。首・肩のこりを伴うことが多い。最も頻度が高く、ストレス・長時間のPC作業が誘因

緊急度の目安——次にとるべき行動

今すぐ119番
突然の「今まで経験したことのない」激しい頭痛/頭痛+手足のしびれ・麻痺・ろれつの乱れ/頭痛+意識がおかしい・意識を失った/高熱+首が曲がらない くも膜下出血・脳出血・脳梗塞・髄膜炎の可能性
→ 119番
今日中に受診
血圧を測ったら180/120mmHg以上あり、頭痛がある/頭痛が今までより急に強くなった・いつもと違う感じがする 高血圧緊急症・脳血管障害の可能性。血圧が高い方の頭痛は特に要注意
→ 当日受診
早めに受診
朝起きたときに頭が重い・頭痛がする(高血圧の可能性)/頭痛が週に何度も起きて日常生活に支障がある/市販薬を毎日のように飲んでいる 高血圧・片頭痛・緊張型頭痛・薬物乱用頭痛の可能性
→ 数日以内
早めに受診
頭をぶつけてから数週間後に頭痛・ふらつき・物忘れが出てきた/高齢で転倒歴があり頭が痛い 慢性硬膜下血腫の可能性。時間が経ってから症状が出る特徴がある
→ 数日以内
受診を検討
ストレス・疲労・肩こりと一緒の締め付けられる頭痛が続く/市販薬で対処できているが頻度が増えてきた 緊張型頭痛・片頭痛の可能性。予防薬・適切な治療で改善できる
→ 近日中
「高血圧がある方の朝の頭痛」は特に注意が必要です。高血圧による頭痛は後頭部に起きやすく、朝目覚めたときに強い傾向があります。「いつもの頭痛かな」と思っても、まず血圧を測ってください。収縮期血圧が160mmHg以上あれば早めの受診をおすすめします。

高血圧と頭痛——知っておきたい関係

白岩医院で特に多く相談される組み合わせが「高血圧+頭痛」です。高血圧と頭痛の関係を正しく理解することが、脳卒中予防の第一歩です。

高血圧による頭痛の特徴

朝、起きたときに後頭部が重い・痛い起床時の血圧上昇(モーニングサージ)が原因のことも
血圧が高いときに頭が締め付けられる感じ
肩こり・首のこわばりを伴うことが多い
血圧が下がると頭痛も和らぐ傾向がある
血圧が180/120mmHg以上になると
激しい頭痛・嘔吐・視力低下が起きることも高血圧緊急症——当日受診が必要

頭痛が出たらまず血圧を測る

家庭血圧計がある方は、頭痛が起きたときに必ず血圧を測り、記録しておきましょう。

収縮期血圧 140mmHg未満高血圧による頭痛の可能性は低い。他の原因を検討
収縮期血圧 140〜159mmHg高血圧管理が不十分。早めに受診を
収縮期血圧 160mmHg以上数日以内に受診を
収縮期血圧 180mmHg以上高血圧緊急症の可能性。当日受診が必要

繰り返す頭痛——片頭痛・緊張型頭痛の管理

脳や血管に原因のない「一次性頭痛」は、適切な治療と生活習慣の改善で大きく改善できます。「市販薬で我慢するしかない」と思っている方は、ぜひ一度ご相談ください。

片頭痛(偏頭痛)

日本人の約8〜9%が持つ慢性頭痛。適切な治療で発作回数を大幅に減らせます。

片側のズキズキする拍動性の痛み動くと悪化、安静にすると楽になる
吐き気・光や音・においへの過敏を伴う
発作前に「前兆」(視野にギザギザが見えるなど)がある方も
予防薬で管理できる「寝込むほどの頭痛」が月1回以上なら予防薬を検討

緊張型頭痛

最も頻度が高い頭痛。ストレス・姿勢・睡眠不足が主な誘因です。

頭全体が締め付けられる・圧迫される感じ
首・肩こりを伴うことが多い
吐き気はなく、動いても悪化しない
ストレス管理・姿勢改善・睡眠確保が基本筋弛緩薬などが有効なことも
市販の頭痛薬を月に10日以上使っている方は要注意。「薬物乱用頭痛(MOH)」という、薬の飲みすぎによって頭痛がかえって慢性化する状態になっている可能性があります。「薬を飲まないと頭痛が続く」という方は、ぜひご相談ください。

受診前に「頭痛日記」をつけると診断に役立ちます

頭痛の診断・治療には、頭痛のパターンを把握することが非常に重要です。受診前に以下の情報をメモしておくと、診察がスムーズになります。

記録する内容 なぜ重要か
頭痛が始まった日時・持続時間 発症パターンで片頭痛・緊張型・二次性の鑑別に役立つ
痛みの場所(片側か両側か・前頭部か後頭部か) 片側は片頭痛に多く、後頭部は高血圧・緊張型に多い
痛みの性質(ズキズキ・締め付け・鈍痛) 拍動性(ズキズキ)は片頭痛、圧迫感は緊張型の特徴
頭痛時の血圧 高血圧との関連を確認できる。家庭血圧計で測定を
前兆・誘因(ストレス・睡眠不足・飲酒・月経など) 誘因を把握することで予防・治療の方針が決まる
一緒にある症状(吐き気・しびれ・視野異常など) 危険な頭痛との鑑別に最も重要な情報
使った薬とその効き具合 薬物乱用頭痛の確認・適切な薬の選択に役立つ
💡 受診時に見せていただくと診断の大きな助けになります。

白岩医院でできる検査・対応

検査・対応 内容
問診・神経学的診察 頭痛の性質・始まり方・誘因・随伴症状を詳しく確認。危険な二次性頭痛を優先的に除外
血圧測定 頭痛の最初のステップ。高血圧緊急症・高血圧性頭痛の確認
血液検査 炎症・貧血・甲状腺機能・血糖など、頭痛の内科的原因を確認
頭部CT・MRI
(専門病院紹介・緊急搬送)
くも膜下出血・脳出血・脳腫瘍・硬膜下血腫の確認。突然発症・神経症状を伴う場合は緊急搬送
片頭痛・緊張型頭痛の治療管理 予防薬・筋弛緩薬の処方。薬物乱用頭痛の離脱治療

頭痛に関連する病気の説明

病気 頭痛との関係 詳細ページ
高血圧 朝の後頭部頭痛・頭重感の最も多い原因のひとつ。血圧管理が頭痛改善の基本 → 高血圧のページへ
脳梗塞・脳卒中の予防 突然の激しい頭痛・神経症状を伴う頭痛は脳血管疾患の緊急サイン → 脳梗塞・脳卒中の予防ページへ
睡眠時無呼吸症候群 夜間の低酸素が朝の頭痛を引き起こす。「毎朝頭が痛い」方に多い原因 → 睡眠時無呼吸症候群のページへ
糖尿病 低血糖時の頭痛・高血糖による頭重感。血糖コントロールが改善のカギ → 糖尿病のページへ
メタボリックシンドローム 高血圧・糖尿病・脂質異常が重なり、頭痛のリスクを高める → メタボリックシンドロームのページへ

頭痛・頭が重いが続くなら、白岩医院にご相談ください

「いつもの頭痛だから」と市販薬だけで対処し続けていませんか?繰り返す頭痛も、まず原因を確認することが大切です。

  • 朝起きたとき、後頭部が重い・頭痛がすることが多い
  • 高血圧があり、頭痛が気になる
  • 頭痛が月に何度もあって日常生活に支障がある
  • 市販の頭痛薬を週に何度も使っている
  • いつもと違う頭痛・今まで経験したことのない強い頭痛がした
  • 頭をぶつけてから数週間後に頭痛・ふらつきが出てきた

頭痛は「市販薬で我慢するしかない症状」ではありません。原因によって異なる対応が必要です。気になる頭痛があれば、まずかかりつけ医にご相談ください。

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