頭痛・頭が重い——
「いつもの頭痛」と「危険な頭痛」を見分けましょう
頭痛は日本人の約4割が悩む、最も身近な症状のひとつです。多くは市販薬で対処できる緊張型頭痛や偏頭痛ですが、なかには脳出血・くも膜下出血・高血圧緊急症など、すぐに命にかかわる病気が隠れていることがあります。特に「今まで経験したことのない頭痛」「朝に強い頭痛」「高血圧がある方の頭痛」は要注意です。
✔ 「人生最悪の」突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)——くも膜下出血の典型的なサイン
✔ 頭痛とともに手足のしびれ・麻痺・ろれつの乱れがある
✔ 頭痛とともに意識が遠くなる・意識を失った
✔ 頭痛とともに高熱・首が硬くて曲げられない(髄膜炎の疑い)
✔ 血圧が非常に高い(180/120mmHg以上)+激しい頭痛
これらは緊急の治療が必要なサインです。自分で運転せず、すぐに119番を。
頭痛には「危険な頭痛」と「繰り返す頭痛」があります
頭痛は大きく「二次性頭痛(脳や体の病気が原因)」と「一次性頭痛(頭痛自体が病気)」に分かれます。まず二次性の危険な頭痛を除外することが重要です。
⚠ くも膜下出血
「バットで殴られたような」突然の激しい頭痛。吐き気・意識障害を伴うことも。即座に手術が必要な緊急疾患
⚠ 脳出血・脳梗塞
頭痛に加え、片側のしびれ・麻痺・ろれつの乱れ・視野異常を伴う。突然の発症が特徴的
⚠ 高血圧緊急症
血圧が極めて高くなり(180/120mmHg以上)、頭痛・嘔吐・視力低下・意識障害が起きる。緊急降圧が必要
⚠ 髄膜炎・脳炎
細菌やウイルスによる脳・髄膜の炎症。激しい頭痛+高熱+首の硬直(項部硬直)が三主徴。緊急治療が必要
注意 高血圧による頭痛
特に朝起きたときの後頭部の頭重感・頭痛。高血圧のある方の頭痛は要注意。血圧測定が最初のステップ
注意 慢性硬膜下血腫
頭をぶつけてから数週間後に頭痛・物忘れ・歩行障害が現れる。高齢者・転倒歴のある方に多い
片頭痛(偏頭痛)
片側のズキズキする頭痛が数時間〜3日続く。吐き気・光や音への過敏を伴う。女性に多く、月経周期と関連することも
緊張型頭痛
頭全体が締め付けられるような頭痛。首・肩のこりを伴うことが多い。最も頻度が高く、ストレス・長時間のPC作業が誘因
緊急度の目安——次にとるべき行動
高血圧と頭痛——知っておきたい関係
白岩医院で特に多く相談される組み合わせが「高血圧+頭痛」です。高血圧と頭痛の関係を正しく理解することが、脳卒中予防の第一歩です。
高血圧による頭痛の特徴
激しい頭痛・嘔吐・視力低下が起きることも高血圧緊急症——当日受診が必要
頭痛が出たらまず血圧を測る
家庭血圧計がある方は、頭痛が起きたときに必ず血圧を測り、記録しておきましょう。
繰り返す頭痛——片頭痛・緊張型頭痛の管理
脳や血管に原因のない「一次性頭痛」は、適切な治療と生活習慣の改善で大きく改善できます。「市販薬で我慢するしかない」と思っている方は、ぜひ一度ご相談ください。
片頭痛(偏頭痛)
日本人の約8〜9%が持つ慢性頭痛。適切な治療で発作回数を大幅に減らせます。
緊張型頭痛
最も頻度が高い頭痛。ストレス・姿勢・睡眠不足が主な誘因です。
受診前に「頭痛日記」をつけると診断に役立ちます
頭痛の診断・治療には、頭痛のパターンを把握することが非常に重要です。受診前に以下の情報をメモしておくと、診察がスムーズになります。
| 記録する内容 | なぜ重要か |
|---|---|
| 頭痛が始まった日時・持続時間 | 発症パターンで片頭痛・緊張型・二次性の鑑別に役立つ |
| 痛みの場所(片側か両側か・前頭部か後頭部か) | 片側は片頭痛に多く、後頭部は高血圧・緊張型に多い |
| 痛みの性質(ズキズキ・締め付け・鈍痛) | 拍動性(ズキズキ)は片頭痛、圧迫感は緊張型の特徴 |
| 頭痛時の血圧 | 高血圧との関連を確認できる。家庭血圧計で測定を |
| 前兆・誘因(ストレス・睡眠不足・飲酒・月経など) | 誘因を把握することで予防・治療の方針が決まる |
| 一緒にある症状(吐き気・しびれ・視野異常など) | 危険な頭痛との鑑別に最も重要な情報 |
| 使った薬とその効き具合 | 薬物乱用頭痛の確認・適切な薬の選択に役立つ |
白岩医院でできる検査・対応
| 検査・対応 | 内容 |
|---|---|
| 問診・神経学的診察 | 頭痛の性質・始まり方・誘因・随伴症状を詳しく確認。危険な二次性頭痛を優先的に除外 |
| 血圧測定 | 頭痛の最初のステップ。高血圧緊急症・高血圧性頭痛の確認 |
| 血液検査 | 炎症・貧血・甲状腺機能・血糖など、頭痛の内科的原因を確認 |
| 頭部CT・MRI (専門病院紹介・緊急搬送) |
くも膜下出血・脳出血・脳腫瘍・硬膜下血腫の確認。突然発症・神経症状を伴う場合は緊急搬送 |
| 片頭痛・緊張型頭痛の治療管理 | 予防薬・筋弛緩薬の処方。薬物乱用頭痛の離脱治療 |
頭痛に関連する病気の説明
| 病気 | 頭痛との関係 | 詳細ページ |
|---|---|---|
| 高血圧 | 朝の後頭部頭痛・頭重感の最も多い原因のひとつ。血圧管理が頭痛改善の基本 | → 高血圧のページへ |
| 脳梗塞・脳卒中の予防 | 突然の激しい頭痛・神経症状を伴う頭痛は脳血管疾患の緊急サイン | → 脳梗塞・脳卒中の予防ページへ |
| 睡眠時無呼吸症候群 | 夜間の低酸素が朝の頭痛を引き起こす。「毎朝頭が痛い」方に多い原因 | → 睡眠時無呼吸症候群のページへ |
| 糖尿病 | 低血糖時の頭痛・高血糖による頭重感。血糖コントロールが改善のカギ | → 糖尿病のページへ |
| メタボリックシンドローム | 高血圧・糖尿病・脂質異常が重なり、頭痛のリスクを高める | → メタボリックシンドロームのページへ |
頭痛・頭が重いが続くなら、白岩医院にご相談ください
「いつもの頭痛だから」と市販薬だけで対処し続けていませんか?繰り返す頭痛も、まず原因を確認することが大切です。
- ›朝起きたとき、後頭部が重い・頭痛がすることが多い
- ›高血圧があり、頭痛が気になる
- ›頭痛が月に何度もあって日常生活に支障がある
- ›市販の頭痛薬を週に何度も使っている
- ›いつもと違う頭痛・今まで経験したことのない強い頭痛がした
- ›頭をぶつけてから数週間後に頭痛・ふらつきが出てきた
頭痛は「市販薬で我慢するしかない症状」ではありません。原因によって異なる対応が必要です。気になる頭痛があれば、まずかかりつけ医にご相談ください。
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