
「要再検査」の封筒を開けたまま、次の一歩で止まっていませんか
健診結果でγ-GTPや空腹時血糖、血圧に印がついていても、体はいつもと変わらない——だから後回しになる。気が重い理由の多くは「当日何をされるのか分からない」点にあります。この記事では、内科の再検査で行う検査の中身、受付から結果説明までの手順、朝食を控える条件といった事前準備を、順を追って整理します。
この記事の要点まとめ
- 再検査は病気の確定通知ではなく、体の状態を確かめるための検査です。
- 肝機能や血糖など健診の指摘項目に合わせて採血や各種検査を行います。
- 受付から問診や検査、説明と進むため事前の条件確認が役立ちます。
目次
再検査の通知を受け取ったときに知っておきたいこと

再検査の通知を受け取ったの時の考え方
健診の判定は、(異常なし)から(要精査・要治療)まで段階で示されるのが一般的です。再検査は、病気が確定した通知ではなく、一度の測定値が本当の状態を表しているのかを見極めるための確認作業が必要です。
採血前夜の飲酒でγ-GTPが跳ね上がることもあれば、健診会場の緊張で血圧が普段より高く出ることもある。逆に、たまたま低めに出ていただけというケースも起こり得ます。だからこそ、条件を整えた状態で測り直す意味があります1。
再検査の通知を受け取った時の手順
手元の結果票を捨てずに持って受診するのが出発点です。前年・前々年の結果票も残っていれば一緒に。数値そのものより、どちらの方向にどのくらいの速さで動いているかが判断材料になります。
1. 結果票(できれば過去の分も)を用意する
2. 指摘された項目を確認する(肝機能・血糖・血圧・脂質など)
3. 内科を標榜する医療機関に、再検査の目的を伝えて予約する
4. 絶食など事前の条件を確認する
勤務先から結果の提出期限を示されている場合は、その旨も予約時に伝えておくと、必要な書式の準備を含めて段取りしやすくなります。
再検査の通知を受け取ったの時の注意点
注意が必要なのは、「去年も同じ指摘だったから今年も同じだろう」と見積もってしまう場面です。肝機能・血糖・血圧は自覚のないまま数年かけて動くことがあり、同じ判定でも中身が変わっていることは十分あります3。
定期的に健康診断を受けることはもちろん大切ですが、異常が見つかった際にすぐ医療機関で診断を受けることも重要とされています。結果票が届いた時点は、比較的行動に移しやすいタイミングと考えられます。
内科の再検査で行われる検査内容

再検査の中身は、健診で指摘された項目に合わせて組み立てられます。全員に同じ検査一式を行うわけではなく、肝機能の指摘なら肝臓まわり、血糖の指摘なら糖代謝まわりを掘り下げる、という考え方です4。
医療機関では、血液検査や超音波検査、レントゲン検査、血圧脈波測定などを、必要な範囲で組み合わせて行うことがあります。
血液検査で確認する項目
再検査の採血は、健診より項目が増えることがあります。指摘された数値の周辺を合わせて見ないと、状態の判断がつきにくいためです。
- 肝機能を指摘された場合:γ-GTPに加えてAST・ALT・ALP、必要に応じて肝炎ウイルスの検査など
- 血糖を指摘された場合:空腹時血糖とあわせてHbA1c。HbA1cは過去1〜2か月の平均的な血糖の状態を反映するため、当日の食事の影響を受けにくい指標として使われます1
- 脂質を指摘された場合:LDL・HDLコレステロール、中性脂肪
- 腎機能(クレアチニン、eGFR)や尿検査を併せて確認することもあります
受付から結果説明までの当日の流れ
内科の受診経験が少ない方ほど、待合室に入ってから何が起きるのか想像しづらいものです。おおまかな手順は次の通りです3。
1. 受付:保険証(マイナ保険証)と健診の結果票を提出します。初診の場合は問診票の記入があります
2. 問診・診察:医師が結果票を見ながら、飲酒量、食事の時間帯、夜勤の有無、服用中の薬、家族の病気などを確認します。あわせて聴診などの診察を行います
3. 検査:採血、必要に応じて尿検査、心電図やレントゲン検査など。項目数によりこの工程にかかる時間は変わります。胃カメラや腹部超音波検査、心臓超音波検査など後日の予約となる検査もあります。
4. 結果説明:院内で測定できる項目はその日に医師から説明があります。外部委託の項目は後日の説明になることもあります
5. 会計・次回の相談:生活習慣の見直しで様子を見るのか、期間を決めて再度測り直すのか、治療を検討するのか。方針を相談して終わります
結果説明の場では、遠慮せず疑問を口に出していただいて構いません。「この数値はどのくらい急ぐ話なのか」「何を最初に変えるとよいか」と聞いていただけると、優先順位を整理して伝えてもらいやすくなります。
田村市で仕事の合間に受診するための時間の目安
田村市で仕事の合間に受診するための考え方
再検査の滞在時間は、検査の組み合わせで変わります。採血と診察だけの場合と、レントゲン検査などを加える場合とでは、受付から会計までにかかる時間は異なり、組み合わせる検査が増えるほど、それに応じて滞在時間も長くなる傾向があります。移動時間を含めて半日単位で予定を空けておくと、想定外の混雑にも対応しやすいでしょう。
田村市で仕事の合間に受診するときの注意点
検査内容に応じて絶食の案内や所要時間の調整が必要になるため、電話での予約時にご確認ください。勤務先への提出期限がある場合は、結果が出るまでの日数も含めて逆算し、余裕を持って受診しておくと安心です3。
参考文献
1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/
2. 厚生労働省(政策・健康情報の入口) https://www.mhlw.go.jp/
3. 日本医師会 https://www.med.or.jp/
4. 日本内科学会 https://www.naika.or.jp/
平成12年 福島県立医科大学卒業
平成13年 国立国際医療センター(現 国立国際医療研究センター) 内科
平成15年 心臓血管研究所附属病院 循環器内科
平成18年 太田西ノ内病院 循環器センター 循環器内科
平成22年 三春病院 内科 内科診療部長
平成24年 白岩医院 院長
日本循環器学会(循環器専門医)
日本心臓病学会
日本医師会認定産業医
田村福祉会 ときわ荘 嘱託医(非常勤)
学校医(幼稚園、小学校、中学校) ・産業医(市内7つの事業所) ・福島県警察医