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糖尿病 explanation

病気の説明

糖尿病について、
知っておきたいこと

2026年6月更新 白岩医院 院長 読了約4分

糖尿病は、血液中の糖(血糖)が慢性的に高くなる病気です。初期はほとんど症状がないため、気づかないうちに進行していることがあります。でも、早めに発見して生活習慣を整えれば、合併症を予防しながら普通の生活を続けることができます。「血糖値が少し高めといわれた」というときから、一緒に向き合っていきましょう。

糖尿病とはどんな病気?

食事でとった糖分は、インスリンというホルモンの働きによってエネルギーとして体に取り込まれます。糖尿病は、このインスリンが十分に出なかったり、うまく働かなかったりするために血糖が上がりやすくなる病気です。

1型糖尿病

インスリンをつくる膵臓の細胞が壊れ、インスリンがほとんど出なくなるタイプ。子どもや若い方に多く、インスリン注射が必要になります。

2型糖尿病(最も多いタイプ)

生活習慣や遺伝的な要因でインスリンの分泌や働きが低下するタイプ。日本の糖尿病患者の約90〜95%を占め、食事・運動・薬で管理します。

ℹ このページでは、最も身近な2型糖尿病を中心に説明しています。

診断の目安となる数値 GL2024 準拠

糖尿病の診断は血糖値とHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の組み合わせで行います。HbA1cは過去1〜2か月の血糖の平均を反映する指標で、その日の食事に左右されにくい検査です。

区分 空腹時血糖値 HbA1c 状態
正常 110mg/dL 未満 5.6% 未満 良好
正常高値 110〜125mg/dL 5.6〜5.9% 少し高め
境界型(予備群) 126mg/dL 未満 6.0〜6.4% 要注意
糖尿病型 126mg/dL 以上 6.5% 以上 受診を
ℹ 糖尿病の診断には、血糖値とHbA1cの両方を組み合わせて確認することが重要です(2024年版ガイドラインでも強調されています)。健診で「血糖値が高め」「HbA1cが引っかかった」といわれたときは、一度ご相談ください。

血糖コントロールの目標値 GL2024 準拠

すでに糖尿病と診断された方の治療目標です。目標値は年齢や合併症の状態に合わせて個別に設定しますが、基本の目安は以下のとおりです。

血糖正常化を目指す場合 HbA1c 6.0% 未満
合併症予防の基本目標 HbA1c 7.0% 未満
治療強化が難しい場合 HbA1c 8.0% 未満

※ 血糖値の目安:空腹時130mg/dL未満、食後2時間180mg/dL未満(合併症予防目標に対応)

⚠ 目標値はあくまで目安です。高齢の方や低血糖が起きやすい方は、無理に下げすぎないことも大切です。ご自身に合った目標は、診察時に一緒に確認しましょう。

気になるサイン・主な原因

こんな症状ありませんか

初期はほぼ無症状です。次のサインが続くときはご相談を。

のどが渇く・水をよく飲む
尿の量や回数が増えた
疲れやすい・だるさが続く
食べているのに体重が減る
傷が治りにくい
手足のしびれ・視力の変化

なりやすい方の特徴

複数当てはまる方は、定期的な血糖チェックをおすすめします。

家族に糖尿病の方がいる
肥満・メタボ気味(BMI 25以上)
運動不足・座りっぱなしの生活
甘いもの・炭水化物が多い食事
喫煙・過度の飲酒
ストレスが多い・睡眠不足

放置すると起こりうる合併症

高血糖が続くと、全身の血管や神経が少しずつ傷んでいきます。合併症は進行してから気づくことが多いため、早めの管理がとても大切です。

合併症 主な症状・影響
糖尿病性神経障害 手足のしびれ・痛み・感覚低下(最も早期に現れやすい)
糖尿病性網膜症 視力低下・最悪の場合は失明。定期的な眼科検診が重要
糖尿病性腎症 腎機能の低下。進行すると透析が必要になることも
心血管疾患 狭心症・心筋梗塞・脳卒中のリスクが高まる
足病変 傷が治りにくく、壊疽になるリスク。足のケアが大切
ℹ 糖尿病は日本人の死因第1位の「がん」とも深く関係しています(糖尿病診療ガイドライン2024)。合併症を防ぐためにも、早めの管理が大切です。

日常生活でできること GL2024 重視

2024年版ガイドラインでは、食事・運動・体重管理の「生活習慣への介入」が治療の基盤として改めて強調されました。できることから、少しずつ始めましょう。

バランスのよい食事

食べ過ぎず、野菜から食べる工夫を。糖質の摂りすぎに注意

適度な運動を続ける

ウォーキング週150分が目安。食後30分の軽い散歩も効果的

体重を適正に保つ

5〜10%の体重減少でも血糖値の改善が期待できます

定期的に血糖を確認する

HbA1cは1〜3か月に1回の確認が目安です

禁煙・お酒は控えめに

喫煙は合併症リスクをさらに高めます

お薬は指示通りに続ける

調子がよくても自己判断で止めないでください

💡 2024年版ガイドラインでは、食事療法・運動療法による体重管理がHbA1cや血圧・脂質にも好影響をもたらすことが改めて示されました。生活習慣の改善は、糖尿病治療の最も大切な柱です。

こんなとき、白岩医院にご相談ください

「自分は大丈夫」と思っていても、糖尿病は静かに進みます。気になったときがケアのタイミングです。

  • 健診でHbA1cや血糖値が「高め」「要再検」といわれた
  • のどの渇き・疲れやすさ・頻尿が続いている
  • 家族に糖尿病の方がいて、自分も心配
  • すでに糖尿病の治療中だが、血糖がうまくコントロールできていない
  • 薬の副作用や低血糖症状が気になる
  • 合併症(目・腎臓・足)のことが心配

糖尿病は「治す」病気ではなく「うまく付き合う」病気です。一人で抱え込まず、食事・運動・薬のことを含め、患者さんのペースに合わせてサポートします。どうぞお気軽にお越しください。

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