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いびき・昼間の眠気 symptoms

症状から調べる

いびき・昼間の眠気——

2026年6月更新 白岩医院 院長 読了約3分

「パートナーにいびきがうるさいと言われる」「昼間に強い眠気があって仕事中に居眠りしてしまう」「朝起きても疲れが取れない」——こうした症状を「いびきくらい誰でもある」「寝不足だから」と放置していませんか?これらは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインである可能性があります。SASは高血圧・心臓病・脳卒中・糖尿病のリスクを高め、交通事故の原因にもなる重要な病気です。

🚗 強い眠気がある方は運転に十分注意してください

✔ 運転中に眠くなる・居眠り運転をしたことがある
✔ 信号待ちで眠ってしまったことがある
✔ 長距離運転・夜間運転が特に不安

SASによる居眠り運転は、本人だけでなく他者を傷つける可能性があります。仕事で運転される方は早急にご相談ください。

あなたの「眠気の強さ」を確認してみましょう

「エプワース眠気スケール(ESS)」は、日常のさまざまな場面での居眠りのしやすさを点数化する標準的な評価法です。各場面で「眠ってしまう可能性」を0〜3点で評価し、合計してください。

エプワース眠気スケール(各場面:0点=まず眠らない、1点=まれに、2点=ときどき、3点=よく眠る)

次の8つの場面でどのくらい眠ってしまうか、0〜3点で採点して合計してください。

① 座って本や新聞を読んでいるとき
② テレビを見ているとき
③ 人が多い場所でじっと座っているとき(会議・映画館など)
④ 乗客として1時間以上、車に乗り続けているとき
⑤ 午後に横になって休んでいるとき
⑥ 座って誰かと話しているとき
⑦ アルコールを飲まずに昼食後に静かに座っているとき
⑧ 車を運転中、信号や渋滞で数分停車しているとき
合計 0〜10点
正常範囲
合計 11〜15点
眠気が強め・要注意
合計 16〜24点
強い眠気・受診を推奨
11点以上の方は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。ただし、SASの約半数は日中の眠気を自覚していません。「眠気はないけどいびきが激しい」という方も、ぜひご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とはどんな病気?

眠っている間に気道が繰り返し塞がり、呼吸が10秒以上止まる状態(無呼吸)または浅くなる状態(低呼吸)を繰り返す病気です。1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数をAHI(無呼吸低呼吸指数)といい、SASの重症度の基準になります。

こんな症状ありませんか

本人は気づいていないことが多く、家族から指摘されて発覚するケースが多い病気です。

大きないびきをかく途中で止まる・息が詰まるような音がする
昼間に強い眠気・居眠りしやすい会議・食後・運転中でも眠くなる
朝起きても疲れが取れない・頭痛がする
夜中に何度も目が覚める・トイレに起きる
集中力・記憶力が落ちた気がする
起床時に口が乾いている・のどが渇く

SASになりやすい方

肥満でなくても発症します。日本人は顎の形状でリスクが高い傾向があります。

首が太い・肥満気味(BMI 25以上)首周り40cm以上は特に注意
顎が小さい・出っ歯・受け口日本人のSASの約3〜4割は肥満ではない
鼻詰まりが慢性的にある
高血圧・糖尿病・心臓病がある
就寝前に飲酒・睡眠薬を使っている
家族にいびきの強い方・SASの方がいる

SASを放置すると起こること

SASは眠れないだけの問題ではありません。夜間に繰り返す低酸素と血圧変動が、全身の臓器に深刻なダメージを与え続けます。

合併・関連する病気SASとの関係
高血圧SAS患者の約50〜60%が高血圧を合併。夜間高血圧・朝の血圧上昇(モーニングサージ)の主要原因。降圧薬が効きにくい「治療抵抗性高血圧」の原因になることも
心房細動・不整脈夜間の低酸素が心房を傷め、心房細動の発症・再発リスクを高める。SASの治療で心房細動の再発率が低下することが報告されている
心筋梗塞・心不全重症SAS(AHI 30以上)では心血管疾患の発症リスクが約5倍。CPAP治療継続で死亡率が健常人と同等まで低下
脳梗塞・脳卒中夜間の血圧変動・血栓形成リスク増加により脳卒中の独立したリスク因子になる
糖尿病・メタボリックシンドローム睡眠の乱れがインスリン抵抗性を高め、血糖コントロールを悪化させる。体重管理にも悪影響
交通事故・労働災害日中の強い眠気により、一般ドライバーと比べて交通事故リスクが約7倍との報告もある
💡 CPAP治療(持続陽圧呼吸療法)を継続することで、高血圧・心房細動・糖尿病の管理が改善し、健常人と同等まで死亡率を低下させることが明らかになっています。治療を続けることの意味は非常に大きいです。

緊急度の目安——次にとるべき行動

早急に受診
運転中に居眠りしそうになる・実際に居眠り運転をしたことがある/高血圧・心臓病・心房細動があり、いびきも激しい SASが心血管疾患を悪化させている可能性。交通事故防止のためにも早急に検査を
→ 早急に
早めに受診
家族にいびき・呼吸が止まると指摘された/エプワース眠気スケールが11点以上/朝の頭痛・疲れが取れない感覚が続く SASの可能性が高い。簡易睡眠検査で自宅から確認できます
→ 数日以内
早めに受診
CPAP治療中だが効果が感じられない・使いにくい/CPAP治療中で高血圧・血糖のコントロールが改善しない CPAP設定の見直し・治療効果の評価が必要
→ 数日以内
受診を検討
いびきはあるが眠気はない・日常生活への支障を感じていない SASの約半数は自覚症状が乏しい。健康への影響確認のために一度検査を推奨
→ 近日中

検査の流れと保険適用 2026年6月改定

SASの診断には睡眠中の呼吸状態を測定する検査が必要です。白岩医院では簡易睡眠検査の機器をお貸しして、ご自宅で検査していただくことができます。

検査の種類方法CPAP保険適用の基準
簡易睡眠検査
(在宅・貸し出し)
自宅で就寝中に指・鼻のセンサーを装着。血中酸素濃度・呼吸・いびきを測定。病院に泊まる必要なし AHI 30以上で保険適用
(2026年6月改定・旧:40以上)
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
(専門病院)
専門施設での精密検査。脳波・眼球運動・呼吸・心電図などを同時記録。より詳細な診断が可能 AHI 15以上+症状で保険適用
(2026年6月改定・旧:20以上)
2026年6月の診療報酬改定でCPAPの保険適用基準が緩和されました。これまで「数値が足りない」といわれていた方も、新基準では保険でCPAP治療を始められる可能性があります。以前に検査を受けたことがある方も、ぜひ改めてご相談ください。

SASの主な治療法

CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)

中等症〜重症SASの標準治療。就寝中にマスクを着けて空気を送り込み、気道を広げます。

毎月の受診でデータを確認しながら継続使用状況・AHI・マスクの合い具合を確認します
使い始めると朝の目覚め・日中の眠気が劇的に改善することが多い
「マスクが合わない」「音が気になる」機種・マスクの変更で解決できることが多い。遠慮なく相談を

生活習慣の改善(全員に重要)

CPAPと組み合わせることで、より高い治療効果が得られます。

減量(体重の10%減でAHIが大幅に改善)
就寝前の飲酒をやめるアルコールはのどの筋肉を緩め気道を塞ぎやすくする
横向きで寝る工夫をする
禁煙する(気道の炎症を抑える)
「CPAP が使いにくくてやめてしまった」という方へ。マスクの種類・空気圧の設定・加湿器の有無などを変えることで、多くの場合で継続できるようになります。自己判断でCPAPを中断せず、まずご相談ください。

いびき・眠気に関連する病気の説明

病気いびき・眠気との関係詳細ページ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)いびき・昼間の眠気の最も重要な原因。CPAP治療で劇的に改善できる→ 睡眠時無呼吸症候群のページへ
高血圧SASは治療抵抗性高血圧の主要原因。CPAPで血圧が改善することも多い→ 高血圧のページへ
心房細動SASが心房細動の発症・再発リスクを高める。CPAP継続で再発率が低下→ 心房細動のページへ
糖尿病SASによる睡眠障害がインスリン抵抗性を高め、血糖コントロールを悪化させる→ 糖尿病のページへ
メタボリックシンドローム肥満・高血圧・糖尿病がSASのリスクを高め、SASがさらに生活習慣病を悪化させる悪循環→ メタボリックシンドロームのページへ

いびき・昼間の眠気が気になったら、白岩医院にご相談ください

「いびきくらい大丈夫」は禁物です。簡易睡眠検査の機器をお貸しして、ご自宅で検査していただけます。高血圧・心臓病・糖尿病とのまとめた管理も白岩医院にお任せください。

  • 大きないびきをかく・呼吸が止まると家族に指摘された
  • 昼間に強い眠気がある・居眠りしやすい
  • 朝起きても疲れが取れない・頭痛がする
  • 高血圧・心房細動・糖尿病があり、SASも心配
  • 以前にSASと診断されたが、CPAP治療を続けられなかった
  • 2026年の保険適用基準変更で、あらためて検査を受けたい

SASは診断・治療を始めると、日中の眠気・疲れ・血圧・血糖など生活の質が大きく改善する病気です。白岩医院では、SASと高血圧・心臓病・糖尿病をまとめて管理します。「いびきが気になる」というところから、どうぞお気軽にご相談ください。

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