〒963-4602 福島県田村市常葉町常葉字内町48

のどの渇き・頻尿 symptoms

症状から調べる

のどの渇き・頻尿——
「最近、水をよく飲む」は糖尿病のサインかもしれません

2026年6月更新 白岩医院 院長 読了約3分

「最近、水分をよくとるようになった」「トイレの回数が増えた」「夜中に何度もトイレで目が覚める」——こうした変化を「年のせい」「暑い季節だから」と流していませんか?のどの渇きと頻尿が同時に続く場合、糖尿病・慢性腎臓病・尿崩症など、血糖・腎機能に関わる病気が隠れていることがあります。血液検査・尿検査で早めに確認しましょう。

まず自分でチェック——当てはまるものはありますか?

のどの渇き・頻尿のセルフチェック

1
水をよく飲む・常にのどが渇いている
1日2L以上飲んでも渇きが続く場合は要注意
2
トイレの回数が昼間8回以上・夜間2回以上
日中・夜間ともに増えている場合は全身疾患を疑う
3
尿の量が多い・色が薄い
大量の薄い尿は高血糖・腎臓病のサイン
4
疲れやすい・体がだるい・体重が減った
糖尿病の典型的な随伴症状
5
健診で血糖値・HbA1cが高めといわれた
要再検・要精密検査の指摘があった方
6
家族に糖尿病・腎臓病の方がいる
遺伝的素因がある方は特に早めの確認を
2つ以上当てはまる方は、早めに血液検査・尿検査を受けてください。糖尿病は初期にのどの渇き・頻尿・多尿の三つが重なることが多く、これらのサインが出るころには血糖値がかなり高くなっていることがあります。
🚨 次の症状が重なる場合は今日中に受診または119番を

✔ のどの渇き・大量の尿+吐き気・嘔吐・腹痛・意識がぼんやりする
✔ 体重が短期間(数週間〜数か月)で急激に減った
✔ 尿がほとんど出ない・急に出なくなった(尿閉・急性腎不全の可能性)

これらは糖尿病性ケトアシドーシス・高浸透圧高血糖症候群(糖尿病昏睡)・急性腎不全の緊急サインです。

「のどの渇き」と「頻尿」が同時に起きる仕組み

糖尿病では、血液中のブドウ糖が過剰になると、腎臓がそれを尿と一緒に排出しようとします。その際、水分も大量に失われるため強いのどの渇きが起き、さらに水を飲むためにまた尿量が増えるという悪循環が起きます。

糖尿病が疑われる「のどの渇き・頻尿」の特徴

水を飲んでも飲んでも渇きが解消しない通常の口の渇きとは異なる「強烈な渇き」
尿の量が非常に多い(1日3L以上)
尿の色が薄く、泡立つことがある泡立ちは蛋白尿(腎臓病)のサインのことも
疲れやすい・体重が減ってきた
傷が治りにくい・感染症が繰り返す

頻尿でも糖尿病以外のことも

頻尿の原因は糖尿病だけではありません。

夜間頻尿のみ(尿量は多くない)過活動膀胱・前立腺肥大(男性)・心不全の可能性
排尿時の痛み・残尿感を伴う尿路感染症・膀胱炎の可能性
のどの渇きはなく、頻尿だけ過活動膀胱・泌尿器科的疾患の可能性が高い
利尿薬を服用している薬の作用で頻尿になることがある

緊急度の目安——次にとるべき行動

今日中に受診・119番
のどの渇き・多尿+吐き気・嘔吐・腹痛・意識がおかしい/体重が短期間で急激に減少(5kg以上)/尿がほとんど出なくなった 糖尿病性ケトアシドーシス・高浸透圧高血糖症候群・急性腎不全の可能性
→ 当日・119番
早めに受診
のどの渇きと頻尿・多尿が同時に続いている/健診で血糖値・HbA1cを「高め・要再検」と指摘された/疲れやすさ・体重減少も伴っている 糖尿病・糖尿病予備群の可能性が高い。血液検査・尿検査が必要
→ 数日以内
早めに受診
尿の泡立ちが続く・足のむくみがある/糖尿病の治療中で血糖コントロールが不安定 糖尿病性腎症・慢性腎臓病の評価が必要
→ 数日以内
受診を検討
夜間だけ頻尿で昼間は問題ない(尿量は多くない)/排尿時の痛み・残尿感がある 過活動膀胱・前立腺肥大・膀胱炎など泌尿器科的疾患の可能性。糖尿病の除外のためにも血液検査を推奨
→ 近日中

のどの渇き・頻尿・多尿を引き起こす主な病気

⚠ 糖尿病(2型・1型)

のどの渇き・多尿・頻尿・体重減少・疲労感が典型症状。HbA1c 6.5%以上・空腹時血糖126mg/dL以上で診断。日本の糖尿病患者は約1,000万人以上

⚠ 糖尿病性腎症・CKD

長年の糖尿病が腎臓を傷め、蛋白尿・尿量の変化・むくみが起きる。尿の泡立ちが続く方は要チェック。透析を防ぐための早期発見が重要

注意 尿崩症

抗利尿ホルモン(ADH)の不足または腎臓の反応低下により、大量の水分が尿として失われる。1日10L以上の多尿・強烈な口渇が特徴

注意 高カルシウム血症

副甲状腺機能亢進症・悪性腫瘍・ビタミンD過剰などで血中カルシウムが高くなる。のどの渇き・頻尿・便秘・倦怠感を伴う

過活動膀胱

膀胱が過敏になり尿意が頻繁に起きる。のどの渇きは伴わない。夜間頻尿・急に強い尿意がくる「尿意切迫感」が特徴。中高年に多い

前立腺肥大症(男性)

前立腺が大きくなり尿道を圧迫する。夜間頻尿・尿の勢いが弱い・残尿感が特徴。50歳以上の男性に多い

膀胱炎・尿路感染症

細菌感染による頻尿・排尿痛・残尿感。女性に多い。発熱・腰背部痛がある場合は腎盂腎炎の可能性も

心不全・利尿薬の使用

心不全の治療薬(利尿薬)により尿量・頻尿が増える。夜間頻尿が特に多い。心不全管理中の方は主治医に確認を

「もしかして糖尿病?」と思ったら確認すべき数値

糖尿病の診断は血液検査と尿検査で確認します。健診結果をお持ちの方は、以下の数値を確認してください。

検査項目正常要注意・境界型糖尿病型
空腹時血糖値 110mg/dL未満 110〜125mg/dL 126mg/dL以上
HbA1c(ヘモグロビンA1c) 5.6%未満 5.6〜6.4% 6.5%以上
尿糖(健診の尿検査) 陰性(−) 陽性(+)
尿蛋白(腎臓の評価) 陰性(−) 微量陽性 陽性(+)以上
「境界型(糖尿病予備群)」の段階での生活習慣改善が最も効果的です。HbA1c 6.0〜6.4%の方は年間約10〜15%が糖尿病に移行します。「まだ糖尿病ではないから大丈夫」ではなく、この段階で食事・運動の見直しを始めましょう。

受診前にできること・受診時に伝えること

受診前に記録しておくと役立つ情報

1日に飲む水分の量(おおよそ)
1日のトイレの回数(昼間・夜間別)
いつごろから症状が始まったか
体重の変化(増えた・減った)
直近の健診結果(血糖値・HbA1c)
服薬中の薬(利尿薬・ステロイドなど)

受診時の検査と流れ

白岩医院では当日に血液検査・尿検査を行い、結果をもとに診断・方針をご説明します。

血液検査(血糖・HbA1c・腎機能・電解質)
尿検査(尿糖・尿蛋白・尿潜血)
血圧測定・体重確認
可能であれば空腹時(朝食前)に受診正確な血糖値の測定のため
💡 健診の採血は「空腹時」が条件のため、食後に受けた健診の血糖値は参考程度です。「食後だったから血糖が高かっただけ」と思わず、空腹時の血糖値・HbA1cで改めて確認することをおすすめします。HbA1cは食事の影響を受けないため、いつでも測定できます。

のどの渇き・頻尿に関連する病気の説明

病気症状との関係詳細ページ
糖尿病のどの渇き・多尿・頻尿・体重減少の最も多い原因。早期発見・早期治療が合併症予防の鍵→ 糖尿病のページへ
慢性腎臓病(CKD)腎機能低下による尿量変化・蛋白尿。糖尿病性腎症として合併することが多い→ 慢性腎臓病のページへ
メタボリックシンドローム肥満・高血糖・高血圧が重なる状態。糖尿病発症の前段階として管理が必要→ メタボリックシンドロームのページへ
高血圧糖尿病と高血圧の合併は腎臓へのダメージを加速させる。まとめて管理が重要→ 高血圧のページへ
心不全利尿薬による頻尿・夜間頻尿。治療内容の確認が必要→ 心不全のページへ

「のどが渇く・頻尿が気になる」なら、白岩医院にご相談ください

血液検査・尿検査で血糖・腎機能・電解質をまとめて確認します。「健診で引っかかったけどそのまま」という方も、ぜひこの機会にご受診ください。

  • 最近、水を飲む量が増えた・常にのどが渇く
  • トイレの回数が昼も夜も増えてきた
  • 健診で「血糖値が高め」「HbA1cが引っかかった」といわれた
  • 疲れやすい・体重が落ちてきた・傷が治りにくい
  • 尿に泡が立つ・足がむくむ
  • 家族に糖尿病の方がいて、自分も心配

のどの渇きと頻尿が重なっているとき、糖尿病が原因であることが少なくありません。糖尿病は早期に発見して対処すれば、合併症(目・腎臓・神経・心臓)を遠ざけながら普通の生活を続けることができます。「まだ大丈夫かも」と思わず、気になったときに受診するのが最善です。白岩医院では糖尿病・腎臓病・高血圧をまとめて管理し、患者さんのペースに合わせてサポートします。

受診のご案内はこちら ›