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ろれつが回らない・言葉が出ない symptoms

症状から調べる

ろれつが回らない・言葉が出ない——
突然の言語障害は脳卒中の緊急サインです

2026年6月更新 白岩医院 院長(循環器専門医) 読了約3分

「急に言葉がうまく出てこなくなった」「しゃべろうとしてもろれつが回らない」「相手の言葉が理解できない」——こうした言語の異常が突然起きたときは、脳卒中(脳梗塞・脳出血)の緊急サインである可能性が高く、一刻も早い対応が必要です。「少したったら治まった」という場合も、決して安心せず、その日のうちに受診してください。

🚨 突然ろれつが回らない・言葉が出ない——今すぐ119番を呼んでください

✔ 突然、言葉がうまく出てこなくなった・しゃべれなくなった
✔ ろれつが回らない・呂律が乱れる(酔っていないのに)
✔ 相手の言葉が理解できない・会話が成り立たない
✔ 症状が数分で治まった場合も——TIA(脳梗塞の前触れ)の可能性があります
✔ 顔のゆがみ・手足のしびれ・視野の異常が同時にある

自分で運転せず、すぐに119番を。発症時刻を必ずメモしてください。
発症から4.5時間以内の治療開始が、回復を大きく左右します。

脳卒中のサイン——「FAST」で確認してください

言語の異常はFASTの「S(Speech・言葉)」に相当します。他の3つのサインと合わせて確認してください。

1つでも当てはまれば、すぐに119番!

F 顔(Face) 顔の片側が垂れる・ゆがむ。「イー」と笑って左右非対称になる
A 腕(Arm) 両腕を前に伸ばしたとき、片方が下がる・力が入らない
S 言葉(Speech) ろれつが回らない・言葉が出ない・相手の言葉が理解できない ← このページの症状
T 時間(Time) 1つでも当てはまれば今すぐ119番!発症時刻を記録する

「言葉の障害」にはいくつかの種類があります

言語に関わる症状は、脳のどの部位が障害されたかによって異なります。どのタイプでも「突然」起きた場合は緊急です。

⚠ 失語症(言葉が出ない・理解できない)

言葉を話す・理解する・読む・書くなどの言語機能が障害される。左大脳半球の言語野の損傷で起こる。脳梗塞・脳出血の典型的な症状

⚠ 構音障害(ろれつが回らない)

言葉の意味はわかっているが、口・舌・のどの筋肉がうまく動かせず、発音が不明瞭になる。脳梗塞・脳出血・小脳障害で起こる

注意 一時的な言語障害(TIA)

数分〜数時間で症状が消えるタイプ。「しばらくしたら治まった」という場合も脳梗塞の前触れである可能性が高く、その日のうちの受診が必須

慢性的な言語障害・もの忘れ

「最近、言葉が出てこない」「言いたい言葉が思い出せない」が続く場合は認知症・MCIの早期サインの可能性もある。緊急ではないが早めの評価を

緊急度の目安——次にとるべき行動

今すぐ119番
突然ろれつが回らなくなった/突然言葉が出なくなった・理解できなくなった/顔のゆがみ・手足のしびれ・麻痺を同時に伴う 脳梗塞・脳出血の可能性。発症から4.5時間以内の治療が鍵
→ 119番
今日中に受診
ろれつの乱れ・言語障害が数分〜数時間で自然に消えた(TIAの疑い) 症状が消えても脳梗塞への移行リスクが非常に高い。当日受診が必須
→ 当日受診
早めに受診
高血圧・心房細動があり、最近ろれつが乱れることがある/飲酒していないのに言葉がもつれることが繰り返し起きる 慢性的な脳血管障害・TIAの繰り返しの可能性
→ 数日以内
早めに受診
最近、言いたい言葉が出てこないことが増えた・言葉が思い出せないことが続く 認知症・MCIの初期サインの可能性。早期評価が重要
→ 数日以内
受診を検討
極度の疲労・強いストレス後に一時的に言葉がでにくかった/過度の飲酒後にろれつが回らなかった 生理的な原因の可能性が高いが、繰り返す場合は脳疾患の除外が必要
→ 近日中
「お酒を飲んでいないのにろれつが回らない」は要注意です。飲酒と脳卒中の症状は外見上よく似ています。「酔っているのかな」と思っても、突然の症状であれば脳卒中を疑い、すぐに救急を呼んでください。周囲の方が気づいた場合も同様です。

家族・周囲の方へ——発見者がとるべき行動

脳卒中は、本人よりも周囲の方が先に気づくことがよくあります。家族の言葉がおかしいと感じたときの対応を確認しておきましょう。

発見したらすぐに確認を

次の3つを試してみてください。1つでも異常があれば119番を。

「イー」と笑ってもらう顔が左右非対称・片側が下がっていないか
両腕を前に伸ばしてもらう片方が下がる・力が入らないことがないか
簡単な文を繰り返してもらう「今日はいい天気ですね」など。ろれつが乱れる・言葉が出ないことがないか

119番を呼んだあとにすること

焦らず、以下の順番で対応してください。

発症時刻を記録する「最後に普段通りだった時刻」が治療判断の基準になる
本人を横にさせ、衣服を緩める嘔吐に備えて横向きにすると安全
飲食・薬を与えない嚥下障害があると誤嚥のリスクがある
本人に自分で運転させない途中で意識を失う危険がある
お薬手帳・保険証を準備する救急隊員・病院に伝えると対応がスムーズ

「最近、言葉が出てこない」——慢性的な症状の場合

突然ではなく、「以前からじわじわ言葉が出にくくなった」という症状は、認知症・MCIのサインである可能性があります。急がなくてもよいですが、早めの受診をおすすめします。

認知症・MCIによる言語の変化

「突然」ではなく「じわじわ」進行するのが特徴です。

言いたい言葉がすぐに出てこない(喚語困難)「ほら、あれ」が増えてきた
話の途中で何を言おうとしていたか忘れる
同じことを繰り返し話す
複雑な会話・指示の理解が難しくなった

脳血管性の慢性的な言語障害

小さな脳梗塞(ラクナ梗塞)が蓄積することで起こることもあります。

以前と比べて言葉がもつれることが増えた
歩行のふらつき・飲み込みにくさも同時にある
高血圧・糖尿病・心房細動がある脳血管障害が背景にある可能性が高い
💡 「もの忘れ」と「言葉が出てこない」が同時に起きている場合は、認知症・MCIの早期評価が特に重要です。気になる変化があれば、ご家族と一緒にご相談ください。

白岩医院でできる検査・対応

検査・対応内容
問診・神経学的診察症状の始まり方・経過・言語障害のタイプ(失語か構音障害か)を確認。脳血管疾患の緊急性を判断
血圧測定・心電図高血圧・心房細動など脳梗塞の背景にある循環器疾患を確認。TIAの原因検索に必須
血液検査血糖・HbA1c・脂質・凝固機能を確認。脳卒中リスク因子を総合評価
頭部CT・MRI
(緊急搬送・専門病院紹介)
脳梗塞・脳出血・腫瘍の確認。突然発症の場合は救急搬送で対応。必要に応じて速やかに連携病院へ
認知機能スクリーニング
(MMSE・HDS-Rなど)
慢性的な言語障害・もの忘れの場合、認知機能の初期評価を実施。認知症・MCIの鑑別に使用
ℹ TIA・脳梗塞の背景にある高血圧・心房細動・糖尿病・脂質異常症を同時に管理し、再発予防まで継続的にサポートします。脳神経外科・神経内科への紹介も対応します。

言語障害に関連する病気の説明

病気言語障害との関係詳細ページ
脳梗塞・脳卒中の予防突然の言語障害の最重要原因。TIAを含め、緊急対応と予防管理が必要→ 脳梗塞・脳卒中の予防ページへ
高血圧脳梗塞・脳出血の最大リスク因子。血圧管理が言語障害の予防に直結→ 高血圧のページへ
心房細動心原性脳塞栓症(重症脳梗塞)の主要原因。無症状でも言語障害を起こしうる→ 心房細動のページへ
糖尿病動脈硬化を促進し、脳梗塞・慢性脳血管障害のリスクを高める→ 糖尿病のページへ
認知症慢性的に進行する言語障害・もの忘れ。早期発見・早期対応が重要→ 認知症のページへ

ろれつの乱れ・言語障害が気になったら、白岩医院にご相談ください

突然の症状は今すぐ119番を。症状が消えた場合も当日受診を。慢性的な症状も早めにご相談ください。背景にあるリスク因子の管理と再発予防まで一貫してサポートします。

  • 突然ろれつが回らなくなった・言葉が出なくなった(→ まず119番)
  • しばらくしたら治まったが、一時的に言葉がおかしかった
  • 飲酒していないのに、ろれつが乱れることが繰り返し起きる
  • 最近、言いたい言葉が出てこないことが増えてきた
  • 家族の言葉がおかしい・会話がかみ合わないと感じる
  • 高血圧・心房細動があり、脳卒中の予防管理をしっかりしたい

言語の異常は、脳からの緊急サインである場合と、認知機能低下の初期サインである場合があります。どちらも「早く気づくほど対応の選択肢が増える」症状です。気になったときが受診のタイミングです。白岩医院にお気軽にご相談ください。

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