ろれつが回らない・言葉が出ない——
突然の言語障害は脳卒中の緊急サインです
「急に言葉がうまく出てこなくなった」「しゃべろうとしてもろれつが回らない」「相手の言葉が理解できない」——こうした言語の異常が突然起きたときは、脳卒中(脳梗塞・脳出血)の緊急サインである可能性が高く、一刻も早い対応が必要です。「少したったら治まった」という場合も、決して安心せず、その日のうちに受診してください。
✔ 突然、言葉がうまく出てこなくなった・しゃべれなくなった
✔ ろれつが回らない・呂律が乱れる(酔っていないのに)
✔ 相手の言葉が理解できない・会話が成り立たない
✔ 症状が数分で治まった場合も——TIA(脳梗塞の前触れ)の可能性があります
✔ 顔のゆがみ・手足のしびれ・視野の異常が同時にある
自分で運転せず、すぐに119番を。発症時刻を必ずメモしてください。
発症から4.5時間以内の治療開始が、回復を大きく左右します。
脳卒中のサイン——「FAST」で確認してください
言語の異常はFASTの「S(Speech・言葉)」に相当します。他の3つのサインと合わせて確認してください。
1つでも当てはまれば、すぐに119番!
「言葉の障害」にはいくつかの種類があります
言語に関わる症状は、脳のどの部位が障害されたかによって異なります。どのタイプでも「突然」起きた場合は緊急です。
⚠ 失語症(言葉が出ない・理解できない)
言葉を話す・理解する・読む・書くなどの言語機能が障害される。左大脳半球の言語野の損傷で起こる。脳梗塞・脳出血の典型的な症状
⚠ 構音障害(ろれつが回らない)
言葉の意味はわかっているが、口・舌・のどの筋肉がうまく動かせず、発音が不明瞭になる。脳梗塞・脳出血・小脳障害で起こる
注意 一時的な言語障害(TIA)
数分〜数時間で症状が消えるタイプ。「しばらくしたら治まった」という場合も脳梗塞の前触れである可能性が高く、その日のうちの受診が必須
慢性的な言語障害・もの忘れ
「最近、言葉が出てこない」「言いたい言葉が思い出せない」が続く場合は認知症・MCIの早期サインの可能性もある。緊急ではないが早めの評価を
緊急度の目安——次にとるべき行動
家族・周囲の方へ——発見者がとるべき行動
脳卒中は、本人よりも周囲の方が先に気づくことがよくあります。家族の言葉がおかしいと感じたときの対応を確認しておきましょう。
発見したらすぐに確認を
次の3つを試してみてください。1つでも異常があれば119番を。
119番を呼んだあとにすること
焦らず、以下の順番で対応してください。
「最近、言葉が出てこない」——慢性的な症状の場合
突然ではなく、「以前からじわじわ言葉が出にくくなった」という症状は、認知症・MCIのサインである可能性があります。急がなくてもよいですが、早めの受診をおすすめします。
認知症・MCIによる言語の変化
「突然」ではなく「じわじわ」進行するのが特徴です。
脳血管性の慢性的な言語障害
小さな脳梗塞(ラクナ梗塞)が蓄積することで起こることもあります。
白岩医院でできる検査・対応
| 検査・対応 | 内容 |
|---|---|
| 問診・神経学的診察 | 症状の始まり方・経過・言語障害のタイプ(失語か構音障害か)を確認。脳血管疾患の緊急性を判断 |
| 血圧測定・心電図 | 高血圧・心房細動など脳梗塞の背景にある循環器疾患を確認。TIAの原因検索に必須 |
| 血液検査 | 血糖・HbA1c・脂質・凝固機能を確認。脳卒中リスク因子を総合評価 |
| 頭部CT・MRI (緊急搬送・専門病院紹介) | 脳梗塞・脳出血・腫瘍の確認。突然発症の場合は救急搬送で対応。必要に応じて速やかに連携病院へ |
| 認知機能スクリーニング (MMSE・HDS-Rなど) | 慢性的な言語障害・もの忘れの場合、認知機能の初期評価を実施。認知症・MCIの鑑別に使用 |
言語障害に関連する病気の説明
| 病気 | 言語障害との関係 | 詳細ページ |
|---|---|---|
| 脳梗塞・脳卒中の予防 | 突然の言語障害の最重要原因。TIAを含め、緊急対応と予防管理が必要 | → 脳梗塞・脳卒中の予防ページへ |
| 高血圧 | 脳梗塞・脳出血の最大リスク因子。血圧管理が言語障害の予防に直結 | → 高血圧のページへ |
| 心房細動 | 心原性脳塞栓症(重症脳梗塞)の主要原因。無症状でも言語障害を起こしうる | → 心房細動のページへ |
| 糖尿病 | 動脈硬化を促進し、脳梗塞・慢性脳血管障害のリスクを高める | → 糖尿病のページへ |
| 認知症 | 慢性的に進行する言語障害・もの忘れ。早期発見・早期対応が重要 | → 認知症のページへ |
ろれつの乱れ・言語障害が気になったら、白岩医院にご相談ください
突然の症状は今すぐ119番を。症状が消えた場合も当日受診を。慢性的な症状も早めにご相談ください。背景にあるリスク因子の管理と再発予防まで一貫してサポートします。
- ›突然ろれつが回らなくなった・言葉が出なくなった(→ まず119番)
- ›しばらくしたら治まったが、一時的に言葉がおかしかった
- ›飲酒していないのに、ろれつが乱れることが繰り返し起きる
- ›最近、言いたい言葉が出てこないことが増えてきた
- ›家族の言葉がおかしい・会話がかみ合わないと感じる
- ›高血圧・心房細動があり、脳卒中の予防管理をしっかりしたい
言語の異常は、脳からの緊急サインである場合と、認知機能低下の初期サインである場合があります。どちらも「早く気づくほど対応の選択肢が増える」症状です。気になったときが受診のタイミングです。白岩医院にお気軽にご相談ください。
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