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手足のしびれ・麻痺 symptoms

症状から調べる

手足のしびれ・麻痺——
「突然」のしびれは脳梗塞のサインかもしれません

2026年6月更新 白岩医院 院長(循環器専門医) 読了約3分

手足のしびれは、多くの方が一度は経験する症状です。長時間同じ姿勢でいたときのしびれは心配いりませんが、「突然・片側だけ・他の症状を伴う」しびれは脳梗塞・TIA(一過性脳虚血発作)のサインである可能性があります。「しばらくしたら治まった」「軽いしびれだから」と放置することが、最も危険な判断です。

🚨 次のしびれ・麻痺は今すぐ119番を呼んでください

✔ 突然、顔・片腕・片脚のどこかにしびれや麻痺が起きた
✔ 体の片側だけ力が入らない・動かしにくい
✔ しびれとともに言葉が出ない・ろれつが回らない
✔ しびれとともに視野が暗くなる・ぼやける
✔ 症状が数分で治まった場合も——TIA(脳梗塞の前触れ)の可能性があります

症状が消えても油断禁物。その日のうちに必ず受診してください。
TIAは発症から2日以内に約10〜15%が脳梗塞に移行します。

しびれの診断で最も大切なこと——「突然かどうか」

しびれの原因を判断するうえで、最も重要な手がかりは「いつ・どのように始まったか」です。

突然始まったしびれ→ 緊急の可能性が高い

「急に」「バッと」「気づいたら」という始まり方。何もしていないのに突然起きた場合は特に要注意。

脳梗塞・TIA最重要。片側の顔・腕・脚に突然しびれ・麻痺が出る
脳出血・くも膜下出血激しい頭痛を伴うことが多い
頸椎・腰椎の急性障害転倒・事故後に突然しびれが出た場合

じわじわ続くしびれ→ 慢性疾患の可能性

「以前からずっとしびれている」「少しずつひどくなってきた」という始まり方。

糖尿病性神経障害両足先から左右対称にじわじわ広がる。糖尿病の方に多い
頸椎症・腰部脊柱管狭窄症首・腰の変形が神経を圧迫。中高年に多い
末梢神経障害・手根管症候群手首の神経圧迫。夜間・朝に強くなる

しびれの「部位・パターン」も大切な手がかりです

どこがしびれるかによって、原因が絞り込めます。

顔+片側の手足(同時に)

脳梗塞・TIAの最も典型的なパターン。片側の顔と腕・脚が同時にしびれる・動かしにくい場合は即座に119番を

片側だけの手または脚

体の左右どちらか一方だけというパターンも脳梗塞を疑う。「左手だけ」「右脚だけ」という訴えは要緊急評価

両手・両足先が左右対称に

糖尿病性神経障害・末梢神経障害に多い。「靴下をはいているような感覚」と表現されることも。慢性的に進行する

首・肩から腕・指に広がる

頸椎症・頸部椎間板ヘルニアが多い。首を動かすと悪化することがある。中高年の男性に多い

腰・お尻から脚に広がる

腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアが多い。歩くと悪化し、休むと楽になる「間欠跛行」が特徴的

手のひら・親指〜薬指

手根管症候群が多い。夜間・朝方に強い。妊娠中・更年期の女性や手をよく使う方に多い

緊急度の目安——次にとるべき行動

今すぐ119番
突然の片側の顔・腕・脚のしびれや麻痺/ろれつが回らない・言葉が出ない/視野のかすみ・片目が見えない 脳梗塞・脳出血の可能性。発症から4.5時間以内の治療開始が鍵
→ 119番
今日中に受診
しびれ・麻痺が数分〜数十分で自然に消えた(TIAの疑い)/突然始まったしびれが現在も続いている TIAは2日以内に脳梗塞へ移行するリスクが高い。症状が消えても当日受診を
→ 当日受診
早めに受診
糖尿病があり、両足先のしびれ・感覚低下が続く/首・腰の痛みと一緒に手足のしびれがある 糖尿病性神経障害・頸椎症・脊柱管狭窄症などの可能性
→ 数日以内
早めに受診
手のしびれ・痛みが夜間・朝方に強い/高血圧・心房細動があり、しびれが出てきた 手根管症候群・脳血管疾患リスクの評価が必要
→ 数日以内
受診を検討
同じ姿勢を続けたあとのしびれで、動くと治まる/冷えや疲れのあとに手先がしびれる 生理的なしびれの可能性が高いが、繰り返す場合は確認を推奨
→ 近日中
「しびれが消えたから安心」は最も危険な判断です。TIA(一過性脳虚血発作)は症状が数分〜数時間で消えますが、これは脳梗塞の強力な前触れサインです。「治まったけど念のため」という受診が命を救います。

手足のしびれ・麻痺を引き起こす主な病気

⚠ 脳梗塞・TIA

脳の血管が詰まり、神経への血流が途絶える。突然の片側のしびれ・麻痺が特徴。TIAは症状が消えても再発・脳梗塞のリスクが非常に高い

⚠ 脳出血・くも膜下出血

脳内または脳表面への出血。激しい頭痛を伴うことが多い。片側のしびれ・麻痺・意識障害が突然起こる

注意 糖尿病性神経障害

長年の高血糖が末梢神経を傷める。両足先・手先の「靴下をはいたような」左右対称のしびれ・感覚低下が特徴。糖尿病合併症の中で最も早期から現れる

注意 頸椎症・頸椎椎間板ヘルニア

首の椎間板や骨の変形が神経を圧迫。首〜肩〜腕〜指先へのしびれ・痛みが特徴。首を動かすと悪化することが多い

注意 腰部脊柱管狭窄症

腰の神経の通り道が狭くなる。腰〜お尻〜脚へのしびれ・痛みが特徴。歩行で悪化し、前屈みになると楽になる「間欠跛行」が典型的

手根管症候群

手首の神経(正中神経)が圧迫される。親指〜薬指のしびれ・痛みが夜間・朝方に強い。女性・更年期・妊娠中に多い

末梢動脈疾患(PAD)

足の血流不足による冷感・しびれ・歩行時の痛み。喫煙・糖尿病・高血圧のある方に多い。足の傷が治りにくいときも注意

ビタミンB₁₂欠乏・貧血

栄養不足による末梢神経障害。両手足のしびれ・倦怠感を伴う。血液検査で確認・改善できる

白岩医院でできる検査・対応

しびれの原因を素早く鑑別し、緊急性の高い脳血管疾患を優先的に除外します。

検査・対応内容
問診・神経学的診察しびれの始まり方・部位・左右差・筋力低下の有無を確認。脳血管疾患か末梢神経疾患かを鑑別
血圧測定・心電図高血圧・不整脈(心房細動)などの脳梗塞リスクを確認。脳卒中の背景にある循環器疾患を評価
血液検査血糖・HbA1c(糖尿病性神経障害の評価)・ビタミンB₁₂・血算・凝固機能を確認
頭部CT・MRI
(専門病院・緊急搬送)
脳梗塞・脳出血・腫瘍を確認。突然発症の場合は救急搬送で対応
頸椎・腰椎MRI
(専門病院紹介)
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄の確認。整形外科・脳神経外科と連携して紹介
ABI検査(足関節上腕血圧比)末梢動脈疾患(PAD)の評価。足の血流低下を確認
ℹ 脳梗塞・TIAの背景にある高血圧・心房細動・糖尿病・脂質異常症の管理も同時に行います。「しびれの原因がわかったあと、どうすればいいか」までを含めてサポートします。

こんな方は特に注意してください

次のいずれかに当てはまる方は、しびれが起きたときに脳梗塞・TIAの可能性が高くなります。

脳梗塞・TIAのリスクが高い方

高血圧がある・コントロール不良の方
心房細動がある・抗凝固薬を飲んでいる方
糖尿病がある方(動脈硬化が進みやすい)
喫煙者・脂質異常症がある方
以前にTIA・脳梗塞・心筋梗塞を起こした方
家族に若くして脳卒中になった方がいる

糖尿病性神経障害に注意の方

糖尿病のある方は、しびれの原因が神経障害と脳梗塞の両方に分かれます。見分けが重要です。

糖尿病の診断を受けている・長い方罹病期間が長いほど神経障害が進みやすい
HbA1cが長期にわたって高い方
足の感覚が鈍くなってきた・傷に気づきにくい糖尿病足病変の危険サイン
定期的な足のチェックが大切感覚低下による足の潰瘍・壊疽を予防するために

しびれ・麻痺に関連する病気の説明

病気しびれとの関係詳細ページ
脳梗塞・脳卒中の予防突然の片側しびれ・麻痺の最重要原因。TIAも含め緊急対応が必要→ 脳梗塞・脳卒中の予防ページへ
高血圧脳梗塞・TIAの最大リスク因子。血圧管理がしびれ予防の基本→ 高血圧のページへ
心房細動心原性脳塞栓の原因。無症状のまま脳梗塞を起こすことも→ 心房細動のページへ
糖尿病糖尿病性神経障害による慢性のしびれ。脳梗塞リスクも高める→ 糖尿病のページへ
慢性腎臓病(CKD)腎性貧血・電解質異常による末梢神経障害でしびれが起きることも→ 慢性腎臓病のページへ

手足のしびれ・麻痺が気になったら、白岩医院にご相談ください

「突然のしびれ」は脳血管疾患の可能性を最優先に確認します。「慢性のしびれ」は糖尿病・神経疾患の評価を丁寧に行います。しびれの背景にあるリスク因子も同時に管理します。

  • 突然、片側の顔・腕・脚がしびれた(症状が消えた場合も)
  • 体の片側だけ力が入りにくい・動かしにくい感じがある
  • 両足先がじわじわしびれる・感覚が鈍くなってきた
  • 首・肩の痛みとともに腕・指先にしびれがある
  • 糖尿病があり、足のしびれ・感覚低下が出てきた
  • 高血圧・心房細動があり、しびれを感じるようになった

しびれは「様子を見ていい症状」と「今すぐ対応が必要な症状」が混在しています。判断に迷ったら受診が最善です。白岩医院では、高血圧・糖尿病・心房細動などの脳卒中リスク因子の管理と、しびれの原因究明を同時に行い、必要な専門医療機関への紹介を行います。

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