〒963-4602 福島県田村市常葉町常葉字内町48

胃もたれ・胸焼け・吐き気 symptoms

症状から調べる

胃もたれ・胸焼け・吐き気——

2026年6月更新 白岩医院 院長 読了約3分

「食後に胃がもたれる」「横になると胸が焼ける感じがする」「なんとなく吐き気が続く」——こうした症状を「食べすぎ」「ストレス」と片付けていませんか?胃もたれ・胸焼け・吐き気は、逆流性食道炎・胃炎・胃潰瘍・機能性ディスペプシアなど、治療で改善できる病気のサインであることがほとんどです。白岩医院では上部内視鏡検査(胃カメラ)を行っており、原因を直接確認することができます。

🚨 次の症状があれば今すぐ受診または119番を

✔ 吐血(血を吐いた)・コーヒーかすのような黒い嘔吐物
✔ 黒いタール状の便(メレナ)が出た
✔ 激しい腹痛が突然起きた・板のように腹が硬い
✔ 吐き気・嘔吐+激しい胸痛・冷や汗(心筋梗塞との鑑別が必要)
✔ 急激な体重減少(1〜2か月で3kg以上)+食欲不振・吐き気

上記は消化管出血・胃穿孔・心筋梗塞など緊急の病気のサインです。

症状の「タイミングと感じ方」が原因の手がかりです

胃もたれ・胸焼け・吐き気はさまざまな病気で起きますが、どんな状況で・どんなふうに感じるかで原因を絞り込めます。

食後・横になると悪化する

逆流性食道炎(GERD)に最も多いパターンです。

食後に胸やみぞおちが焼ける感じ特に食後30分〜2時間・就寝時に強い
横になると酸っぱいものが込み上げる
げっぷが多い・のどに違和感がある
咳が続く(胃酸が気道を刺激)

食後にもたれる・早く満腹になる

機能性ディスペプシア・胃炎・胃潰瘍に多いパターンです。

少し食べただけで満腹になる胃の動きが悪い「胃排出遅延」の可能性
食後に胃がずっともたれている感じ
みぞおちの痛み・不快感が続く
空腹時にみぞおちが痛む胃潰瘍・十二指腸潰瘍に多いパターン

吐き気・嘔吐が主な症状

原因が幅広い症状です。他の症状との組み合わせで判断します。

発熱+吐き気・嘔吐・下痢感染性胃腸炎(ノロ・ロタなど)の可能性
朝に吐き気が強い妊娠・低血圧・薬の副作用などの可能性
頭痛・めまいと一緒に吐き気がある片頭痛・脳疾患との鑑別が必要
薬を飲み始めてから吐き気が続く薬の副作用の可能性。主治医に相談を

注意が必要なパターン

次のような症状が重なる場合は早めに受診を。

体重が急に減った+食欲不振・吐き気胃がん・食道がんの可能性を除外する必要あり
市販薬を数週間使っても改善しない
みぞおちの痛みが背中に抜ける膵臓炎・胃潰瘍穿通の可能性
吐き気が1週間以上続いている

緊急度の目安——次にとるべき行動

今すぐ受診・119番
吐血・黒いタール便/突然の激しい腹痛・腹が板のように硬い/吐き気+胸痛・冷や汗(心筋梗塞との鑑別) 消化管出血・胃穿孔・急性心筋梗塞などの緊急疾患
→ 119番・当日
早めに受診
体重が1〜2か月で3kg以上減った+食欲不振・吐き気/みぞおちの痛みが数週間続く・市販薬で改善しない/50歳以上で初めて強い胸焼け・胃もたれが出てきた 胃がん・食道がん・胃潰瘍の除外のために内視鏡検査が必要
→ 数日以内
早めに受診
食後・横になると胸焼けが繰り返す(逆流性食道炎の疑い)/空腹時のみぞおちの痛みが続く(胃・十二指腸潰瘍の疑い) 内視鏡検査で確認し、適切な薬で改善できることが多い
→ 数日以内
受診を検討
食後のもたれ・吐き気が続くが他の症状はない/市販の胃薬でなんとか対処している 機能性ディスペプシア・慢性胃炎の可能性。適切な薬の選択で改善できる
→ 近日中
「市販の胃薬を毎日のように使っている方」は要注意です。市販薬で症状が和らいでいても、その背景に胃潰瘍・逆流性食道炎・ヘリコバクター・ピロリ菌感染が隠れていることがあります。根本原因を確認してきちんと治療すれば、薬に頼らない生活を取り戻せることがあります。

胃もたれ・胸焼け・吐き気の主な原因

注意 逆流性食道炎(GERD)

胃酸が食道に逆流して炎症を起こす。食後・横になると悪化する胸焼けが特徴。日本人に急増中の病気で、肥満・食べすぎ・アルコールが誘因。PPI(プロトンポンプ阻害薬)で改善できる

注意 機能性ディスペプシア(FD)

内視鏡で異常がないのに、胃もたれ・早期満腹感・みぞおちの痛みが続く。ストレス・胃の動きの悪さが関係する。日本人の約11〜17%が経験するとされる身近な病気

注意 胃炎・慢性胃炎

胃の粘膜の炎症。ヘリコバクター・ピロリ菌感染・NSAIDs(鎮痛剤)・アルコール・ストレスが原因。ピロリ菌除菌で慢性胃炎・胃潰瘍リスクを大きく下げられる

注意 胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃・十二指腸の粘膜がただれる。空腹時のみぞおちの痛みが特徴的(十二指腸潰瘍)。ピロリ菌感染・NSAIDs使用が主な原因。内視鏡で確診し、除菌・PPI治療で完治できる

⚠ 胃がん・食道がん

初期は無症状のことが多く、胃もたれ・食欲不振・体重減少が現れたときにはある程度進行していることも。内視鏡による早期発見が予後を大きく左右する。50歳以上は特に定期的な内視鏡検査を

ヘリコバクター・ピロリ菌感染

日本人の約30〜40%が感染。胃炎・胃潰瘍・胃がんの原因になる。自覚症状がないことも多い。除菌(抗菌薬+PPI 1週間)で胃がんリスクを大幅に下げられる

薬の副作用

NSAIDs(ロキソプロフェンなど)・アスピリン・鉄剤・抗菌薬などが胃もたれ・吐き気を引き起こすことがある。飲み始めてから症状が出た場合は主治医に相談を

感染性胃腸炎

ノロウイルス・ロタウイルス・細菌などによる急性の吐き気・嘔吐・下痢。発熱を伴うことが多い。通常は数日で改善するが、脱水に注意。血便が出た場合は早めに受診を

ヘリコバクター・ピロリ菌について知っておきましょう

胃の不調が続く方は、ヘリコバクター・ピロリ菌感染の確認をおすすめします。ピロリ菌は胃炎・胃潰瘍・胃がんの最大の原因であり、除菌することでこれらのリスクを大幅に下げられることが証明されています。

ピロリ菌のポイント

日本人の約30〜40%が感染特に1950年代以前生まれの方は感染率が高い
多くは自覚症状がなく、知らずに感染している
感染が続くと慢性胃炎→萎縮性胃炎→胃がんへ進行するリスクがある
除菌治療(1週間の薬)で感染を排除できる除菌成功率は1回目で約80〜90%

こんな方はピロリ菌検査を検討を

胃もたれ・胃痛が長く続いている
以前に胃潰瘍・十二指腸潰瘍になったことがある
家族に胃がんの方がいる
内視鏡で慢性胃炎・萎縮性胃炎を指摘された
健診でピロリ菌陽性と出たが治療していない
ピロリ菌の除菌は保険適用で受けられます。ただし保険適用のためには内視鏡検査(胃カメラ)での胃炎・潰瘍の確認が必要です。白岩医院では上部内視鏡検査を行っており、ピロリ菌の検査・除菌治療まで一貫して対応します。

日常生活でできること——胃もたれ・胸焼けを和らげるコツ

腹八分目・ゆっくり食べる

食べすぎは胃の逆流を促進させる。早食いは胃への負担大

食後2〜3時間は横にならない

食後すぐに横になると胃酸が食道に逆流しやすくなる

アルコール・コーヒー・炭酸を控える

いずれも胃酸分泌を増やし、食道括約筋を緩める

禁煙する

喫煙は食道括約筋を弛緩させ、逆流性食道炎を悪化させる

適正体重を保つ

腹部脂肪が胃を圧迫し逆流を促進。減量で症状が改善することも多い

就寝時に頭部を少し高くする

枕を高めにするか、上半身を少し起こして寝ると逆流を防げる

白岩医院でできる検査——内視鏡検査(胃カメラ)が強みです

「胃が気になるけど、胃カメラは怖い」という方も多いですが、胃もたれ・胸焼けが続く場合は内視鏡で直接確認することが最も確実な方法です。白岩医院では上部内視鏡検査(胃カメラ)を実施しており、食道・胃・十二指腸を同時に確認できます。

検査・対応内容
問診・症状の評価症状の経過・誘因・薬の使用状況を確認。緊急性の判断と適切な検査の順序を決める
上部内視鏡検査(胃カメラ)食道・胃・十二指腸を直接観察。逆流性食道炎・胃炎・胃潰瘍・がんの有無を確認。ピロリ菌検査(生検)も同時に可能
ピロリ菌検査・除菌治療内視鏡後に確認できた場合は保険適用で除菌治療を開始。1週間の薬で約80〜90%除菌成功
血液検査・腹部エコー肝臓・膵臓・胆嚢の異常も胃症状に似た症状を起こすため、必要に応じて確認
薬物療法PPI(プロトンポンプ阻害薬)・H₂ブロッカー・消化管運動改善薬・漢方薬などを症状に合わせて処方
「胃カメラ=つらい」というイメージを持っている方へ。近年の内視鏡は細く柔軟で、鎮静剤(眠くなる薬)を使って楽に検査を受けることもできます。「一度も胃カメラを受けたことがない」という方は、ぜひご相談ください。

胃もたれ・胸焼けに関連する病気・症状の説明

関連つながり詳細ページ
胸痛・胸の圧迫感胸焼けは心臓の痛みと紛らわしいことがある。胸痛を伴う場合は循環器の評価も重要→ 胸痛・胸の圧迫感のページへ
疲れやすい・だるさが続く胃の不調が続くと食欲低下・栄養不足から倦怠感が続くことがある→ 疲れやすい・だるさが続くページへ
メタボリックシンドローム肥満・腹部脂肪は逆流性食道炎を悪化させる主要因。体重管理が改善の鍵→ メタボリックシンドロームのページへ
睡眠時無呼吸症候群夜間の胸焼けが悪化する方はSASが背景にある場合も。CPAPで症状が改善することがある→ 睡眠時無呼吸症候群のページへ

胃もたれ・胸焼け・吐き気が続くなら、白岩医院にご相談ください

「胃薬でごまかしている」「食後の不快感が当たり前になっている」という状況は、本来であれば改善できる状態です。白岩医院では上部内視鏡検査(胃カメラ)を行っており、原因を直接確認してから適切な治療を始めることができます。

  • 食後に胃がもたれる・早く満腹になる感じが続く
  • 横になると胸が焼ける・酸っぱいものが込み上げる
  • みぞおちの痛み・不快感が数週間以上続いている
  • 市販の胃薬を毎日のように使っている
  • 健診でピロリ菌陽性と出たが、除菌していない
  • 胃カメラを一度も受けたことがない・久しぶりに受けたい

胃もたれ・胸焼け・吐き気は、原因を正確に調べて適切に治療すれば、多くの場合で大幅に改善できます。「ずっとこういうもの」とあきらめず、まずご相談ください。白岩医院では消化器症状の評価から内視鏡検査・ピロリ菌除菌・薬物療法まで、かかりつけ医として継続的にサポートします。

受診のご案内はこちら ›