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足・すねのむくみ symptoms

症状から調べる

足・すねのむくみ——
「夕方だから仕方ない」で済ませないでください

2026年6月更新 白岩医院 院長(循環器専門医) 読了約3分

「夕方になると足がむくむ」「最近、靴がきつくなってきた」「すねを押すとへこんで戻らない」——こうした症状を「立ち仕事だから」「年のせい」と放置していませんか?足のむくみは心不全・腎臓病・肝臓病など、治療が必要な病気の重要なサインであることがあります。特に急激に悪化したむくみは、今日中の受診が必要なケースもあります。

まず自分でチェック——むくみの見分け方

「本当にむくんでいるのか」を確認する簡単な方法があります。

むくみのセルフチェック

1
すねを10秒押してみる
指を離してもへこみが残る(圧痕性浮腫)場合、むくんでいます
2
左右を比べる
片側だけむくんでいる場合、血栓・静脈障害の可能性が高い
3
朝と夕方を比べる
朝は正常で夕方だけむくむ場合は静脈性が多い。朝からむくむ場合は心臓・腎臓の可能性
4
体重を毎朝測る
数日で2〜3kg以上増えていたら、心不全による水分貯留のサイン。すぐ受診を
🚨 次のむくみはすぐに受診(または119番)してください

✔ 数日で体重が2〜3kg以上急に増えた+むくみ・息切れ
✔ 横になっても息苦しい・安静時にも呼吸が苦しい
✔ 片脚だけが急に赤く腫れて熱を持ち、痛みがある(深部静脈血栓症の疑い)
✔ 顔・まぶた・全身がむくみ、尿量が急に減った
✔ むくみ+胸痛・動悸・強い息切れを伴う

特に片脚の急な腫れ・熱感・痛みは深部静脈血栓症(DVT)の可能性があり、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)につながる危険な状態です。

むくみの「特徴」が原因の手がかりになります

両足が同時にむくむ

全身性の病気(心臓・腎臓・肝臓など)が原因のことが多いタイプです。

朝からむくんでいる・体重が増えた心不全・腎臓病・肝臓病の可能性が高い
夕方だけむくむが、翌朝は戻る静脈性・立ち仕事・加齢に多い。ただし心不全も除外が必要
息切れ・動悸・倦怠感も伴う心不全の合併サイン。早めの受診を
尿の泡立ち・尿量が減った腎臓病(蛋白尿)の可能性

片脚だけがむくむ

局所的な原因(血管・リンパ管の異常)が多いタイプです。特に急な場合は緊急。

片脚が急に腫れ・熱感・痛みがある深部静脈血栓症(DVT)の緊急サイン。肺塞栓の危険あり
長時間の安静・手術後・長距離移動後エコノミークラス症候群のリスク因子
片脚に静脈が浮き出ている(下肢静脈瘤)夕方のむくみ・だるさが特徴。慢性的に進行する
がん治療後・リンパ節切除後リンパ浮腫の可能性

緊急度の目安——次にとるべき行動

今すぐ受診・119番
片脚が急に腫れ・熱感・痛みがある/数日で体重が急増+息切れ・横になれない苦しさ/顔・全身がむくみ尿量が激減 深部静脈血栓症・急性心不全・急性腎不全の可能性
→ 119番・当日
早めに受診
むくみが数週間以上続いている/朝起きたときからすでにむくんでいる/むくみと一緒に息切れ・倦怠感・体重増加がある 心不全・腎臓病・肝臓病などの慢性疾患の可能性
→ 数日以内
早めに受診
心不全・腎臓病・肝臓病の治療中で、むくみが急に悪化した/利尿薬を飲んでいるのにむくみが取れない 治療の見直しが必要な状態の可能性
→ 数日以内
受診を検討
夕方だけむくんで翌朝は戻る/長時間の立ち仕事や座り仕事のあとにむくむ 静脈性・生理的なむくみの可能性が高いが、心臓・腎臓疾患の除外のために一度確認を推奨
→ 近日中
「夕方だけのむくみ」でも心不全の初期である場合があります。特に高血圧・糖尿病・心臓病がある方、または最近むくみがひどくなってきた方は、「夕方だけだから大丈夫」と思わず、一度受診して心臓と腎臓の評価を受けることをおすすめします。

足のむくみを引き起こす主な病気

⚠ 心不全

心臓のポンプ機能が低下し体に水分が溜まる。両足のむくみ・体重増加・息切れが三大症状。心不全管理中の方は体重の急増(2〜3日で2kg以上)をすぐ報告を

⚠ 深部静脈血栓症(DVT)

脚の深い静脈に血栓ができる。片脚の急な腫れ・熱感・痛みが特徴。血栓が肺に飛ぶと肺塞栓症(命にかかわる)を引き起こす。緊急対応が必要

注意 慢性腎臓病(CKD)・ネフローゼ症候群

腎臓の機能低下・蛋白尿によって体に水分が溜まる。まぶた・顔のむくみが朝に強いのが特徴。尿の泡立ちを伴うことも

注意 肝臓病(肝硬変など)

肝臓でのアルブミン(血液中のタンパク質)産生低下によってむくみが起きる。腹水・黄疸・倦怠感を伴うことが多い

注意 甲状腺機能低下症

代謝が低下し、全身に粘液性のむくみが起きる(粘液水腫)。押してもへこみにくいのが特徴。体重増加・倦怠感・寒がりを伴う

下肢静脈瘤

脚の静脈弁の機能低下で血液が滞る。夕方のむくみ・だるさ・静脈の浮き出しが特徴。長時間の立ち仕事・妊娠後に多い

薬の副作用

カルシウム拮抗薬(降圧薬)・NSAIDs(鎮痛剤)・ステロイドなどがむくみを引き起こすことがある。薬を変更・開始したあとにむくんだ場合は相談を

生理的なむくみ(起立性浮腫)

長時間の立ち仕事・座り仕事・高温環境・塩分過多などによる一時的なむくみ。翌朝には解消することが多い。ただし他の疾患を除外することが重要

心不全・腎臓病の治療中の方へ——むくみの日常管理

心不全・CKDの方にとって、むくみの変化は体の状態を知る最も重要なサインのひとつです。毎日の体重測定と観察が、悪化の早期発見につながります。

毎日確認してほしいこと

毎朝同じ時間に体重を測る起床後・排尿後が正確。記録を続けて受診時に持参を
足・すねのむくみを毎日触って確認する
息切れの変化・横になったときの苦しさを確認
尿量の変化(少なくなっていないか)

すぐ連絡してほしいとき

2〜3日で体重が2kg以上増えた心不全の急性増悪の可能性。すぐにご連絡を
いつもより息切れが強くなった
横になれないほど息苦しい
足のむくみが急にひどくなった
尿が急に出にくくなった・ほとんど出ない
💡 塩分(1日6g未満)と水分管理がむくみ予防の基本です。外食・加工食品・漬物・みそ汁の塩分に注意してください。むくみがあるときに「水分を制限すべきか」は病状によって異なりますので、自己判断せずに医師にご確認ください。

白岩医院でできる検査

検査わかること
問診・身体診察むくみの部位・左右差・押したときのへこみ・息切れの有無などを確認。心臓・腎臓・肝臓・静脈のどれが原因かを素早く鑑別
血液検査(BNP・腎機能・肝機能・アルブミン・甲状腺)心不全(BNP)・腎臓病(クレアチニン・eGFR)・肝臓病・甲状腺機能低下症を一度に評価。むくみの原因を血液から絞り込む
尿検査(蛋白尿)腎臓病・ネフローゼ症候群の評価。尿の泡立ちが気になる方に特に重要
心臓超音波(エコー)心臓のポンプ機能・弁の異常・心嚢液貯留を確認。心不全の診断・重症度把握に必須
胸部X線心臓の大きさ・肺への水の溜まりを確認
下肢静脈超音波
(専門病院紹介)
深部静脈血栓症(DVT)・下肢静脈瘤の確認。片脚の急な腫れには緊急対応
ℹ 白岩医院では血液検査・心臓エコー・胸部X線を組み合わせて、むくみの原因を評価します。心不全・CKD・甲状腺など複数の原因が重なるケースも多くあります。

足のむくみに関連する病気の説明

病気むくみとの関係詳細ページ
心不全足のむくみ・体重増加・息切れが三大症状。体重管理が最重要→ 心不全のページへ
慢性腎臓病(CKD)腎機能低下・蛋白尿によるむくみ。朝のまぶたのむくみが特徴的→ 慢性腎臓病のページへ
高血圧長年の高血圧が心臓・腎臓を傷め、むくみの背景になる→ 高血圧のページへ
糖尿病糖尿病性腎症によるむくみ。腎機能低下の早期発見が重要→ 糖尿病のページへ
メタボリックシンドローム心臓・腎臓病のリスク因子が重なり、むくみが起きやすい状態を作る→ メタボリックシンドロームのページへ

足のむくみが気になったら、白岩医院にご相談ください

むくみは「放置していい症状」ではありません。心臓・腎臓・肝臓・甲状腺・静脈——原因を調べて適切に対処することが大切です。血液検査・心臓エコーでむくみの原因を評価します。

  • 最近、靴がきつくなってきた・足のむくみが気になる
  • すねを押すとへこんで、なかなか戻らない
  • 朝から足がむくんでいる・体重が増えてきた
  • むくみと一緒に息切れ・倦怠感がある
  • 片脚だけが腫れていて熱感・痛みがある(→ 早急に受診を)
  • 心不全・腎臓病の治療中でむくみが悪化した
  • 降圧薬を飲み始めてからむくむようになった

足のむくみは、心臓・腎臓・肝臓など大切な臓器からの「助けを求めるサイン」であることがあります。「たいしたことないかも」と思っていても、気になったときが受診のタイミングです。白岩医院では生活習慣病の管理から心不全・CKDの継続管理まで、かかりつけ医として丁寧にサポートします。どうぞお気軽にご相談ください。

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