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休んでも抜けない慢性的なだるさや疲労感の原因を突き止める内科検査

休んでも抜けない慢性的なだるさや疲労感の原因を突き止める内科検査

「冬だから疲れやすい」で済ませる前に


気温が下がって散歩に出る日が減り、ひと晩眠っても朝から体が重い。寒さや年齢のせいだと思いたくなりますが、こうしただるさには睡眠や服用中の薬、貧血、血糖値の変化などが関わっていることもあります。休んでも抜けない状態が数週間続くなら、内科で原因を一緒に確認しましょう。


この記事では、考えられる要因と相談の目安、問診から血液検査・尿検査へ進む流れ、受診前に整理しておきたい情報をまとめました。


この記事の要点まとめ


  • 冬の活動量や睡眠、薬の変化に加え、貧血・血糖値・甲状腺などもだるさに関わることがあります。
  • だるさが数週間続く、生活に支障が出る場合は、内科で経過を相談しましょう。
  • 問診や血液・尿検査で原因を探り、受診前は症状の経過・薬・健診結果を整理しましょう。

目次



冬に続くだるさで確認したい生活の変化と体の病気


だるさの原因は一つとは限りません。冬の生活の変化と体の病気が重なっていることもあるため、どちらか一方に決めつけず、両方の面から確かめていきます。


寒い時期は外へ出る機会が減り、体を動かす量が落ちます。暖房で室内が乾燥していても、のどの渇きを感じにくく水分が不足しがちな方もいます。温かい麺類や汁物ばかりになると、食事のバランスも変わりやすくなります。


一方で、体の側に理由が隠れている場合もあります。


  • 貧血(血液が酸素を運ぶ力が落ちる状態)
  • 糖尿病や血糖値の乱れ
  • 甲状腺の働きの低下
  • 肝臓・腎臓の病気
  • 感染症のあとに残る疲れ

息切れや足のむくみを伴う場合は、心臓の働きも確認の対象になります。


眠り・活動量・薬の変化を振り返る


寒くなってから何が変わったかを思い出してみましょう。寝つきや夜中に目が覚める回数、家族から「いびきが大きくなった」と言われていないか。昼間にうとうとする時間が増えていれば、睡眠の質を考える手がかりになります。


散歩の回数や歩く距離、外出の頻度もあわせて振り返ります。最近飲み始めた薬や量が変わった薬があれば、だるさが出た時期と重なっていないか確かめておきましょう。


血圧や血糖の薬を急にやめると、持病の管理に影響することがあります。


ポイント

薬が気になっても自己判断で中止せず、まず医師にご相談ください。


休んでも回復しないとき、いつ内科に相談する?


休んでも抜けないだるさが数週間続く、日を追うごとに強まっている、家事や買い物、車の運転に差し支えが出てきた。こうしたときが内科へ相談するきっかけです。


以前の健診で血糖値や貧血、肝臓の数値などを指摘されている方は、早めに相談しましょう。健診結果の用紙があるだけで、どこから確かめるかを整理しやすくなります。「この程度で受診してよいのか」と遠慮される方もいますが、ご家族に勧められたという理由でも構いません。


様子を見る場合は、「この週末まで」「次の通院日まで」のように区切りを決めておくと迷いにくくなります。区切りまでに変わらなければ、そこで相談すると決めておきましょう。


胸の痛みや締めつけ、横になっても治まらない強い息苦しさ、呼びかけへの反応が鈍いといった意識の変化がある場合は、予約を待たずに速やかに医療機関や救急へ連絡してください。片側の手足のしびれ、ろれつが回らないといった症状も同じ扱いです。


内科では何を聞き、血液・尿検査で何を調べる?


内科では、問診で症状の経過を伺い、診察と血液検査・尿検査を組み合わせて原因を絞り込んでいきます。一度の検査で原因が特定できるとは限らず、結果と経過を合わせて判断します。


問診で伺うのは、だるさが始まった時期、日や時間帯による違い、発熱や体重の変化、睡眠と食事の様子、持病や服用中の薬、過去の健診結果などです。そのうえで血圧や脈拍を測り、聴診や足のむくみの有無を確認します。当院を含め、診察では患者さまが納得できるよう丁寧で分かりやすい説明が大切です。


血液検査と尿検査では、主に次のような点を確かめます。


検査主に確認すること
血球の検査貧血の有無
血糖・HbA1c糖尿病や、ここしばらくの血糖の状態
クレアチニン・eGFR腎臓の働き
肝機能肝臓の状態
甲状腺ホルモン甲状腺の働き
電解質・炎症反応体内の塩分バランスや炎症の有無
尿検査(尿糖・尿蛋白など)血糖や腎臓の変化

項目は症状や持病に応じて選ぶため、すべてを一律に行うわけではありません。


結果と診察の内容によっては、次の段階の検査を検討します。首の腫れや甲状腺の数値が気になれば甲状腺エコー、肝臓や腎臓を見たい場合は腹部エコー。息切れやむくみ、動悸があれば、心臓超音波検査や24時間ホルター心電図で心臓の動きやリズムを確認します。いびきや日中の眠気が目立つ方には、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査という選択肢もあります。


はっきりした異常がない場合は、経過観察として時期を決めて再検査することもあります。再検査の時期は結果の内容で変わるため、医師の説明で確認しましょう。


検査を受ける前に伝えておきたいこと


伝えたいことを書き出しておくと、限られた診察時間でも経過が伝わりやすくなります。


  • だるさが始まったおおよその日と、その後の変化
  • 寝る時間・起きる時間、いびきや昼間の眠気
  • 散歩や外出の回数の変化
  • 運転中の眠気や集中のしづらさ
  • お薬手帳(市販薬・サプリメントも含めて)
  • 過去の健診結果
  • ご家族が気づいた変化

ポイント

すべてを思い出せなくても大丈夫です。分かる範囲のメモとお薬手帳があれば、そこから一緒に確認していきましょう。


田村市でだるさを相談するときの準備と予約


田村市で「疲れやすい」「だるさが続く」といった体調の変化や健診結果が気になる場合は、内科などの医療機関に相談できます。病名がはっきりしない段階でも、今の様子を伝えてください。


田村郡や双葉郡から受診する方は、症状の経過とあわせて、当日どなたが運転するかも事前に決めておきましょう。だるさや眠気が強い日はご自身での運転を控え、ご家族の送迎も検討してください。駐車場の場所は受診先の案内で確認しておきましょう。通院そのものが難しい場合は、利用できる訪問診療について医療機関に相談してください。


予約や受診の方法、受付の時間帯は、受診先の医療機関の案内で最新の情報をご確認ください。健康診断そのものを希望する場合は、だるさの相談とは予約の扱いが異なることがあるため、その旨を伝えると案内がスムーズです。


まずはこの数週間の様子をメモにまとめ、お薬手帳と健診結果をそろえるところから始めましょう。


参考文献


1. Ceban F, Ling S, Lui LMW, et al. Fatigue and cognitive impairment in Post-COVID-19 Syndrome: A systematic review and meta-analysis. Brain, behavior, and immunity. 2022. PMID: 34973396. DOI: 10.1016/j.bbi.2021.12.020

2. Kang YE, Yoon JH, Park NH, et al. Prevalence of cancer-related fatigue based on severity: a systematic review and meta-analysis. Scientific reports. 2023. PMID: 37550326. DOI: 10.1038/s41598-023-39046-0

3. Chayadi E, Baes N, Kiropoulos L. The effects of mindfulness-based interventions on symptoms of depression, anxiety, and cancer-related fatigue in oncology patients: A systematic review and meta-analysis. PloS one. 2022. PMID: 35834503. DOI: 10.1371/journal.pone.0269519


医師


白岩医院

院長

白岩 理

▶ 監修者プロフィール

経歴
わかくさ幼稚園、常葉小学校、常葉中学校、安積高校卒業
平成12年 福島県立医科大学卒業
平成13年 国立国際医療センター(現 国立国際医療研究センター) 内科
平成15年 心臓血管研究所附属病院 循環器内科
平成18年 太田西ノ内病院 循環器センター 循環器内科
平成22年 三春病院 内科 内科診療部長
平成24年 白岩医院 院長
資格・所属学会
日本内科学会 (総合内科専門医)
日本循環器学会(循環器専門医)
日本心臓病学会
日本医師会認定産業医
田村福祉会 ときわ荘 嘱託医(非常勤)
学校医(幼稚園、小学校、中学校) ・産業医(市内7つの事業所) ・福島県警察医