尿酸値とは
尿酸値が7mg/dL以上で高尿酸血症!
尿酸は細胞が分解される時に生じる老廃物です。尿酸は食べ物から入ってくるだけでなく、体内で合成して作られています。尿酸の原料であるプリン体は約2割が食べ物から取り込まれ、約8割が体内で作られます。
尿酸が過剰に増え、7mg/dLを超えると高尿酸血症と診断されます。
特に男性に多くみられ30歳代男性の方では、高尿酸血症の頻度は30%にも達すると言われています。
『高尿酸血症』の原因と症状
尿酸値が上がる原因
食事や飲酒が大きく関係しています。アルコールは摂取量が多いほど痛風になりやすく、プリン体が少ないアルコールでも量が多くなると尿酸値に悪影響を与えます。
肉類や糖分の多い飲み物をよく摂取する人も注意が必要です。
症状
高尿酸血症は初期には自覚症状がないことが多いですが、痛風、腎障害、尿路結石の原因となったり、動脈硬化の危険因子にもなります。
お気をつけいただきたいこと
高尿酸血症の治療で大切なことは、 まず食事と運動です。
食事・運動療法
・まずプリン体(ビール・鶏卵・魚卵・肉・魚などに多く含まれる)の摂取が多い人はそれらを控え、野菜を多くとるようにしましょう。また、排出しやすくなるように水分を多くとることも大切です。
・アルコール自体に尿酸を高くする働きがあるため、焼酎やウイスキーも含め、すべての種類のアルコール類を控えることが大切です。
・ウォーキングや軽いジョギングなど有酸素性運動を行うことも大切です。激しい運動や筋トレなどは、尿酸値が上昇してしまいます。尿酸値が高い場合には、注意してください。
痛風になると…
ある日突然、関節に激痛が起こります。歩くことも困難になることがあります。
痛みが強い場合は、鎮痛薬や炎症を抑える薬を使用したり、尿酸を下げる薬で治療していきます。
よくあるご質問
健診で尿酸が高いと言われたら?
尿酸値が高い状態が続くと、痛風や尿路結石だけでなく、腎障害を起こして、頻繁な通院が必要になることがありますので、お早めにご相談ください。
尿酸が高くても、痛風にならなければ大丈夫ですか?
尿酸値が高いと、腎臓の働きを悪くしたり、尿管結石を起こしてしまうことがあります。尿管結石は痛風以上の痛みで、緊急対応が必要になることもあります。