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認知症 explanation

認知症の基礎知識

認知症とは、脳の病気によって記憶力や判断力が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。

主な種類

・アルツハイマー型認知症(最も多く、全体の約7割)
・血管性認知症(脳梗塞などが原因)
・レビー小体型認知症(パーキンソン病に似た症状も出現)
・前頭側頭型認知症(性格変化が目立つのが特徴)

初期症状として注意すべき変化

・最近の出来事を忘れやすくなる
・日付や時間の感覚が曖昧になる
・料理の手順を間違える
・財布や鍵の置き場所を頻繁に忘れる
・同じ話を何度も繰り返す

早期発見と診断

認知症の診断には、まず問診や簡単な記憶力テスト(MMSE:Mini-Mental State Examinationなど)を行います。

その後、必要に応じてMRIやCTなどの画像検査、血液検査を実施し、脳の状態や他の病気の可能性を調べます(画像検査を行う時には、検査のできる病院へ紹介となります)。

早期発見のポイントは、「いつもと違う」と感じたらためらわず受診することです。
物忘れの自覚がある場合や、家族が違和感を覚えた場合は、かかりつけ医に相談することをお勧めします。
もし専門的な検査が必要な場合は、認知症専門医のいる医療機関を紹介いたします。

認知症の治療

認知症の治療は、薬物療法と非薬物療法を組み合わせて行います

薬物療法では、認知症の進行を遅らせる薬(コリンエステラーゼ阻害薬など)や、症状を和らげる薬を使用します。

非薬物療法として効果が期待できるものには、

・回想法(懐かしい写真を見ながら会話する)
・音楽療法
・アートセラピー
・軽い運動
・脳トレーニング

などがあります。

認知症の予防と家族の接し方

予防のための生活習慣

・適度な運動(ウォーキングなど)
・バランスの良い食事
・十分な睡眠
・社会的な交流の維持
・趣味や学習による知的刺激

ご家族の接し方のポイント

・否定せず、本人の気持ちに寄り添う
・ゆっくり、はっきりと話しかける
・できることは自分でしてもらう
・失敗を責めない
・安全な環境づくりを心がける

早期発見・早期治療が重要ですが、同時に予防的な取り組みも大切です。
気になる症状があれば、まずは気軽に医療機関に相談してください。

よくあるご質問

Q

認知症にはどのような病気がありますか。

A

代表的な疾患としてアルツハイマー型認知症があり、認知症患者の約6割にみられます。その他には、レビー小体認知症、前頭側頭型認知症などもあります。

Q

認知症にはどのような症状がみられますか。

A

記憶障害や見当識障害に加えて、幻覚、妄想、不眠などを示す精神症状や行動異常がみられることもあります。