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めまい・ふらつき symptoms

症状から調べる

めまい・ふらつき——
「クルクル回る」か「フラフラする」かで原因が変わります

2026年6月更新 白岩医院 院長 読了約3分

「急にグルグルと目が回った」「立ち上がったらフラッとした」「歩くときにふらつく」——ひとくちに「めまい」といっても、感じ方・起きるタイミング・原因は人によって大きく異なります。多くは耳や自律神経の問題ですが、なかには脳卒中・不整脈・貧血など見逃せない病気のサインであることがあります。まず「どんなめまいか」を確認しましょう。

🚨 次のめまいは今すぐ119番を呼んでください

✔ めまいとともに手足のしびれ・麻痺・ろれつの乱れがある
✔ めまいとともに激しい頭痛・意識がおかしい
✔ めまいとともに視野が暗くなる・二重に見える
✔ 失神した・意識を失った

これらは脳梗塞・脳出血・重篤な不整脈のサインです。自分で運転せず、すぐに119番を。

めまいの感じ方で原因が変わります——3つのタイプ

めまいは感じ方によって「回転性」「浮動性」「失神前症状」の3タイプに分けられます。どのタイプかを伝えると、診断がスムーズになります。

① 回転性めまい
「グルグル・クルクル回る」

自分や周囲が回転しているように感じる。耳(内耳)の障害に多い。良性発作性頭位めまい症・前庭神経炎・メニエール病が代表的。突然始まり、吐き気・嘔吐を伴うことが多い

② 浮動性めまい
「フラフラ・フワフワする」

地に足がつかないようなふらつき・不安定感。脳・血圧・貧血・薬の副作用など原因が幅広い。高齢者の転倒リスクと深く関連する。慢性的に続くことが多い

③ 失神前症状
「目の前が暗くなる・倒れそう」

立ち上がったときや長時間立っていると目の前が暗くなる・倒れそうになる。心臓(不整脈・心不全)・血圧の急激な低下・脱水が原因に。失神につながることもある

「グルグル回る」なら耳の可能性が高く、「フラフラする・倒れそう」なら心臓・血圧・脳の評価が重要です。どちらのタイプか思い出しながら受診するとスムーズです。

めまい・ふらつきを引き起こす主な病気

⚠ 脳梗塞・脳出血(小脳・脳幹)

突然の強いめまい+しびれ・麻痺・ろれつの乱れ・二重に見える・歩けないなど他の症状を伴う場合は緊急。「めまいだけ」でも小脳梗塞の場合がある

⚠ 不整脈(心室頻拍・徐脈など)

心臓からの血流が一時的に途絶えることでめまい・ふらつき・失神が起きる。動悸を伴う場合が多い。心電図・ホルター心電図で確認

注意 起立性低血圧

立ち上がったときに血圧が急に下がり、目の前が暗くなる・ふらつく。高齢者・降圧薬服用中・脱水のある方に多い。転倒・骨折の大きな原因

注意 貧血

赤血球が少なく脳への酸素供給が不足する。立ちくらみ・ふらつき・息切れ・倦怠感を伴う。特に女性・高齢者・慢性腎臓病の方に多い

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

最も多いめまいの原因。寝返りや頭を動かしたときに突然グルグルが起きる。数秒〜数十秒で治まる。耳の中の耳石が剥がれることで起こる

前庭神経炎

ウイルス感染後などに内耳の神経が炎症を起こす。突然の激しい回転性めまいが数日続く。難聴はない。安静と薬で改善することが多い

メニエール病

内耳のリンパ液過剰による反復するめまい発作。回転性めまい+耳鳴り+難聴が三主徴。ストレス・睡眠不足・塩分過多が誘因に

薬の副作用・降圧薬の効きすぎ

降圧薬・睡眠薬・抗不安薬・利尿薬などがめまい・ふらつきを引き起こすことがある。新しい薬を飲み始めた後にめまいが出た場合は相談を

緊急度の目安——次にとるべき行動

今すぐ119番
めまい+手足のしびれ・麻痺・ろれつの乱れ/めまい+激しい頭痛・意識障害/突然の強いめまいで立てない・歩けない/失神した 脳梗塞・脳出血・重篤な不整脈の可能性。発症から4.5時間以内の治療が鍵
→ 119番
今日中に受診
突然の激しいめまいが初めて起きた・今も続いている/めまい+動悸・脈の乱れがある/めまいで倒れそうになった・実際に倒れた 不整脈・前庭神経炎・脳血管疾患の除外が必要
→ 当日受診
早めに受診
立ち上がるたびに目の前が暗くなる・ふらつく(起立性低血圧の疑い)/めまいが週に何度も繰り返す/耳鳴り・難聴と一緒にめまいがある 起立性低血圧・メニエール病・貧血などの可能性
→ 数日以内
早めに受診
高血圧・心臓病・糖尿病があり、最近ふらつきが出てきた/降圧薬・睡眠薬を飲み始めてからめまいが出た 薬の副作用・降圧薬の効きすぎ・心臓由来のめまいの可能性
→ 数日以内
受診を検討
寝返りや頭を動かしたときだけ短時間グルグルする(BPPVの可能性)/ストレス・疲労・睡眠不足のあとにフラフラする BPPVは理学療法(耳石置換法)で改善できる。他疾患の除外のためにも受診を推奨
→ 近日中
高齢者のふらつき・めまいは転倒・骨折の大きなリスクです。「年のせいでふらつく」と放置していると、骨折→寝たきりにつながることがあります。特に降圧薬・睡眠薬を飲んでいる方のふらつきは、薬の調整で改善できることがあります。ぜひご相談ください。

「危険なめまい」と「耳のめまい」を見分けるポイント

めまいで最も重要なのは、脳血管疾患(危険)か耳・自律神経(比較的安全)かを素早く見分けることです。

⚠ 脳由来のめまい(要緊急確認)

これらの特徴があれば、耳のめまいではなく脳の可能性を疑います。

手足のしびれ・麻痺を同時に伴う
ろれつが回らない・言葉が出にくい
物が二重に見える・視野が欠ける
まっすぐ歩けない・激しくふらつく
激しい頭痛を伴う
高血圧・心房細動・糖尿病がある方に突然起きた

耳由来のめまい(比較的安全が多い)

これらの特徴があれば、耳(内耳)のめまいの可能性が高くなります。

頭を動かしたとき・特定の体位でグルグルするBPPVの典型的なパターン
しびれ・麻痺・言語障害はない
耳鳴り・耳の聞こえにくさを伴うメニエール病・突発性難聴の可能性
以前にも同じようなめまいがあった
ただし「耳のめまい」でも初回は
脳の病気を除外することが重要

高齢者のふらつき・転倒予防のために

田村市は高齢化率が40%を超えています。高齢者のふらつき・めまいは転倒リスクに直結し、骨折・寝たきりの大きな原因になります。

ふらつきを起こしやすい薬

次の薬を飲んでいてふらつきが出たら、自己判断で止めずに相談を。

降圧薬(カルシウム拮抗薬・利尿薬など)効きすぎによる低血圧でふらつく
睡眠薬・抗不安薬・抗ヒスタミン薬
抗てんかん薬・抗パーキンソン薬
糖尿病薬(低血糖によるふらつき)

日常生活での転倒予防のポイント

立ち上がるときはゆっくりと急に立ち上がると血圧が下がりやすい
寝起きは布団の上で少し座ってから立つ
十分な水分補給(脱水はめまいを悪化させる)
夜間のトイレ時は手すりを使う・電気をつける
バランス感覚を鍛える軽い運動を続ける
💡 「めまいがして転倒が怖い」という方は、薬の見直しが助けになることがあります。白岩医院では、複数の薬を飲んでいる方の薬の量・種類を整理し、ふらつきのリスクを減らす「ポリファーマシー対策」も行っています。お薬手帳を持参してご相談ください。

白岩医院でできる検査・対応

検査・対応内容
問診・神経学的診察めまいのタイプ(回転性・浮動性)・発症状況・随伴症状を確認。脳血管疾患を最初に除外
血圧測定寝た状態と立った状態の血圧差を測定。起立性低血圧の確認
心電図不整脈(心房細動・徐脈・頻脈)によるめまいを確認。動悸を伴う場合に特に重要
血液検査(血算・血糖・電解質・甲状腺)貧血・低血糖・電解質異常・甲状腺機能低下症によるめまいを確認
頭部CT・MRI
(専門病院紹介・緊急搬送)
脳梗塞・脳出血・小脳障害の確認。神経症状を伴う場合は速やかに紹介・搬送
耳鼻咽喉科への紹介BPPVの耳石置換法・メニエール病・突発性難聴の精査。必要に応じて連携

めまい・ふらつきに関連する病気の説明

病気めまいとの関係詳細ページ
脳梗塞・脳卒中の予防突然のめまい+神経症状は脳血管疾患の緊急サイン→ 脳梗塞・脳卒中の予防ページへ
高血圧高血圧・降圧薬の効きすぎによるめまい・ふらつき。血圧管理が根本治療→ 高血圧のページへ
心房細動不整脈による脳への血流低下でめまい・ふらつき・失神が起きる→ 心房細動のページへ
慢性腎臓病(CKD)腎性貧血によるふらつき・めまい。電解質異常も原因になる→ 慢性腎臓病のページへ
糖尿病低血糖・糖尿病性神経障害・自律神経障害によるめまい・ふらつき→ 糖尿病のページへ

めまい・ふらつきが気になったら、白岩医院にご相談ください

「グルグル回るのか」「フラフラするのか」「倒れそうになるのか」——めまいの種類によって原因が異なります。まず心臓・血圧・脳の評価を行い、耳の疾患が疑われる場合は耳鼻科と連携して対応します。

  • 突然グルグルするめまいが起きた・繰り返している
  • 立ち上がるたびにフラッとする・目の前が暗くなる
  • めまいとともに耳鳴り・聞こえにくさがある
  • 高血圧・心臓病・糖尿病があり、最近ふらつきが出てきた
  • 降圧薬・睡眠薬を飲み始めてからふらつくようになった
  • 転倒しそうになることが増えて、外出が怖くなってきた

めまい・ふらつきは「年のせい」で放置すると、転倒・骨折・脳卒中につながるリスクがあります。原因を正確に調べて対処することで、多くの場合で改善が期待できます。気になることがあれば、お気軽に白岩医院にご相談ください。

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